2)古今亭三つ葉(外山達也)役『しゃべれども しゃべれども』
<ドラマ内容>
落語をこよなく愛する落語家=古今亭三つ葉。落語の世界に入り、二つ目まできたものの、思うように腕もあがらず悩む毎日。そこへ「落語を……話し方を習いたい!」と訳ありの3人がやってきた。1人目は美人にもかかわらず無愛想で話下手の十河五月(香里奈)、2人目は東京の小学校に引っ越してきたしゃべりが達者すぎる関西弁少年=村林優、そして最後は強面であがり症の元プロ野球選手現プロ野球解説員=湯河原太一。
ひょんなことから『話し方教室』を開くことになった古今亭三つ葉。自信を無くしていた三つ葉だったが、それぞれが持つ問題と向かい合ううちに、“自分は落語が好きだ”ということに気付き、師匠・小三文の十八番「火焔太鼓」に挑戦することを決意する。
<役どころ>
古今亭小三文の門をたたき、落語の世界に飛び込んだ古今亭三つ葉こと外山達也。落語の持つ“しゃべりパワー”を信じ、笑いを提供しようと努力するが、いつまでも真打になれずに行き詰まりを感じている。
<コメント>
07年、内博貴が主演し話題を呼んだ『一瞬の風になれ』で07年本屋大賞を受賞し、純情青春ドラマ界で名をあげた佐藤多佳子。同名小説映画化にあたりジャニーズ事務所の先輩でもある国分に主演のオファーが……。面倒見がよくて気のいい三つ葉は国分にピッタリ、落語シーンはとにかく緊張したようで、賢明にして軽快な落語家を見事に演じ切った。
<似合度チェック(役柄と本人を比べて)>
性格 ★★★★
似合度 ★★★★
3)重松道昭役『広島 昭和20年8月6日』
<ドラマ内容>
60年前の広島、天神町で旅館を営む矢島家は早くに両親が亡くなり、長女の志のぶ(松たか子)が後を継ぎ営んでいた。二女・信子は小学校代用教員、三女・真希は女学生、末の年明と4人家族、平和に暮らしていたが、次第に戦争色が濃くなり、年明が少年飛行兵に志願。信子は、建物疎開し働かされている教え子たちを勝手に海岸へ連れ出し、軍法違反で逮捕。真希までもが勤労奉仕先の工場で差別を受けていた朝鮮人の美花と共に逃げ出してしまう。そんな矢先、志のぶのもとに出兵していた重松(国分)から手紙が届く。8月6日9時に戻るという知らせと共に、結婚を申し込みむ内容だった。
<役どころ>
長女・志のぶの婚約者。3年前より出兵しており、運命の日昭和20年8月6日9時に志のぶと会い、結婚する予定だった。
<コメント>
TBSテレビ放送50周年を記念して05年8月29日に放送されたこのドラマ。戦争配下であっても、明日に希望を持ち、一生懸命生きていた4人の姉弟。そんな家族の運命を一瞬にして奪い去った原爆。終戦から60年たち、太平洋戦争が風化しつつある現在、原爆や戦争の恐ろしさを描写的ではなく、心情的に描いた物語。しかっリ者の長女には松たか子、戦争に疑問を抱く二女には加藤あい、自国を信頼し夢を抱いている三女に長澤まさみと当時人気絶好調の女優陣をはじめ、豪華キャストが集められた。
<似合度チェック(役柄と本人を比べて)>
性格 ★★
似合度 ★★
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