ブレることのないバラエティ路線

　4月24日から、ゴールデンタイムに放送時間が変更になった『中居正広のミになる図書館』（テレビ朝日系）。枠移動を機に生放送番組となり、同局で月曜20時台の番組が生放送になるのは、2007年に放送されていた『奇跡の扉 TVのチカラ』以来約10年ぶりとなる。

　中居正広が司会を務める同番組では、「世代別クイズバトル　No.1決定戦」と題し、20代～60代の5チームに分かれて世代対抗クイズが行われた。中居のほかに、Kis-My-Ft2北山宏光が30代、玉森裕太・藤ヶ谷太輔が20代チームに参加。さらに、グループ内ユニット「舞祭組」のメンバー4人は、“中継リポーター”としてスタジオの外から番組に参加し、番組を盛り上げていた。

　『～ミになる図書館』がゴールデンタイムに進出すると発表された際の記者会見には、北山・玉森・藤ヶ谷が中居とともに登場したが、舞祭組メンバーの姿はナシ。しかし放送直前、ネット上で公開されているテレビ番組表に、「あの4人組も登場？」と書かれていたため、「舞祭組が出演するのでは？」とファンの間で話題となった。

　実は舞祭組の4人、過去に同番組を“出入り禁止”になった経緯がある。14年7月1日の放送回に、玉森、二階堂高嗣、宮田俊哉、千賀健永が登場し、二階堂が日本語検定5級に、宮田が英検4級に挑戦した。中居は2人が検定に合格すれば、番組の最後に舞祭組のシングル曲「てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ～だれのケツ～」（14年）のPVを流すことを約束。しかし、どちらか一方でも合格できなかった場合には、連帯責任として舞祭組全員を番組から“出禁”にする、と言い渡したのだ。結果、宮田は合格、二階堂が不合格となったため、「連帯責任です。舞祭組の皆さんは、この番組にはもう出られません」と中居が通告。それ以来、舞祭組4人は『～ミになる図書館』には出演していないのだ。

　そのため、久々の登場で舞祭組がどんな姿を見せてくれるのか、ファンの注目が集まっていたが、番組の中盤で登場した彼らは、なんと全員黒の“レオタード”であった。中居から「どうした、どうした？　なにがあったんだよ!?　生放送だよ！」と突っ込まれた舞祭組は、スポーツ選手が生放送で競技に挑戦するという企画のレポートを担当。体操・元日本代表の田中理恵が登場したため、「田中さんがもし1人でこの格好（レオタード）で来られたら、かわいそうだなと思って！」と、宮田がレオタード姿の理由を説明するも、田中はTシャツにスパッツという格好で登場し、舞祭組だけが恥ずかしい姿をお茶の間に晒す格好となった。

　その後も舞祭組は、スタジオの外から番組に参加。スキージャンプ・高梨沙羅選手が登場した際には、黒のジャージに身を包み「せんが」「みやた」などとひらがなで名前が書かれたゼッケンをつけた衣装で、なんともダサい仕上がり。コーナー内の進行も舞祭組に任されていたのだが、どこかたどたどしい様子に中居がツッコミを入れて笑いを誘う場面もあった。4人の登場シーンは限られていたものの、スタジオにいた北山・玉森・藤ヶ谷よりも強いインパクトを残したようで、放送中にはTwitterのトレンドワード上位に「舞祭組」がランクイン。視聴率は7.6％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録している。

　放送を見ていたファンからは、「ゴールデンタイムの生放送でちゃんと爪あと残せた舞祭組ちゃんさすが!!」「舞祭組最高！　インパクトありまくりで笑いました！」との声が続出。また、「出禁だった舞祭組が出ててうれしい……！」「スゴい衣装だったけど（笑）、番組に出られないよりはいい！」と喜ぶ人や、「スタジオはまだ出禁なのかな？　はやく解禁になってほしい～！」「今回活躍したから、スタジオに入れてほしいです……！」と、“中継リポーター”からの昇格を願う人も多かったようだ。

　生放送でも気負わず、体を張って笑いを取っていた舞祭組。はたして4人が“スタジオゲスト”として番組に登場する日は来るのだろうか……？