今回は、誠と晴子の交際は順調そのもので、物語の進行上においては大きな波乱はなかったが、何気ないようなシーンでの見どころも多かった。なんといっても驚きは、謎の男が定岡の前に現れたこと。これまで男は誠の前でしか登場せず、「誠にしか見えない存在なのでは？」と見る人も多かった。だが今回で第三者にも見えることがわかり、よりいっそうこの男の正体が謎に包まれるものとなった。

　さらに、誠が、謎の男を晴子に見立てて指輪を渡す練習を行うシーンもありファンが歓喜。「話の続きは、映画のあ・と・で」と耳元でささやく誠、「ピヨピヨ……」と言いながら手を震わせ白目をむく男。「あそこだけは正木誠じゃなくて亀梨和也だった」「ガチで女性を狩る目で、鳥肌たった」と、突然の男・亀梨を感じさせるシーンにときめいた人が多かったよう。2005年に2人が共演したドラマ『野ブタ。をプロデュース』（同）でも、修二（亀梨）と彰（山下）がデートのシミュレーションをして見せるシーンがあり、そのオマージュと見る人もいた（このシーンは亀梨が女の子役を演じた）。

　晴子の親友・三恵（菜々緒）が晴子の自宅を訪ね、晴子の父親と酒を酌み交わしたシーンも印象的だった。双方酔っ払ってずいぶんと親しい様子を見せている。これは次回への伏線につながっている。こうしたサラリと流されそうなシーンも、あとで大きな意味を持つ場合があるのがこの作品の魅力のひとつ。今回、晴子の薬指のサイズは8号、映画館はスクリーン8、カラオケでは八代亜紀の歌を歌い、ボウリングの球は8ポンドと、随所に「8」が見え隠れ。そんな“遊び”を見つけるのも視聴者の楽しみとなっているようだ。