井ノ原は自身の歌について「僕は自分ですごく変化してるほうだと思う」と、いい意味でも悪い意味でも変化したという。変化した理由については「僕は周りの声に左右されるというか、みんながそう来るんだったらこうしたいなとか、そんな感じで割とついていってる感じです。実は」と明かした。
「みんなの声、すごく好きですよ」と声を弾ませていたという井ノ原。3月に発売したシングル「Can’t Get Enough」はファルセット(高音の裏声)でのメロディーが印象的で、V6ならではの世界観を作り上げていた。「男は声が低くなきゃいけないみたいなのがあるから、デビューした頃は『高い声だな』とか言われてたと思うけど、今となってはすごく稀有な、貴重な存在だと思うんです」と“高い声”もまたV6の良さだと語る。
“高い声”を前面に出すべきだという井ノ原は、6人の埋もれない個性があるから、どんな曲を歌ってもV6になると解説。「僕ら、V6っぽいとかぽくないとか、歌う前に判断しちゃってたこともあったんですよ」と振り返り、「でも、ポンと歌えばV6になる。大事なのは、みんながその曲を好きかどうかなだけなんですよね」と力強く話した。
井ノ原は、メンバー一人ひとりの歌声を分析し、決して貶めるようなことは言わない。メンバーといえども、一人のプロの歌手として敬意をもって接していることが伝わる。このような姿勢が、デビュー22年経った今も互いに理解し合い、仲が深まり続けている要因なのではないだろうか。
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