ただ、そんな男前な松雪も松岡の前で、一度だけ弱った姿を見せたことがあるのだとか。なぜか突然、「性格的にSかMか？」という質問を放り込んだ城島茂だったが、松雪が「Mです」と答えるとTOKIOは「意外！」という反応。この流れから「私が失恋した時（松岡が）すごい慰めてくれた」と松雪の口から思わぬ爆弾発言が飛び出したのだ。

　「それって（現場の）みんなに話したんですか？」と国分太一が聞くと、「オレだけじゃないっすか」と自慢げに答える松岡。それも、たまたま隣にいたから相談されたとかそういうことではないようだ。松岡がいうには「なんか食事してるとき、（様子が変で）『どうしたの？　御頭？』みたいな。で、もうひとりの助監督と『御頭の様子がおかしいんだけど。どうしたんだよ？』ってなって」と、松岡が松雪を心配していたのがきっかけになった様子。その時は松雪も「全然、大丈夫だから」と言っていたようだが、そのあとで松岡に連絡が入り「ごめんね、いろいろあって……」と、相談を受けたとのこと。さらには、「これわかる？　オレの性格的に、年上の姐さんにそれ言われたら一番喜ぶタイプ。『先輩、オレ行きます！　誰ですか、それ？』みたいな」と、当時の心境を明かしていたのだった。

　年上好きの松岡からすると、頼れる女性が時折見せる弱った姿というのは“胸キュン”だったに違いない。そこで、思わず「オレいきます！　誰ですか？」と言ってしまう松岡の「今こそオレが守ってやらなきゃ」という“忠犬ハチ公”並みの忠誠心も想像でき、なんともほほ笑ましい。松雪の意外な一面だけではなく、松岡の意外な過去も知ることができた放送回であった。
（吉本あや／ライター）