草なぎ剛が大忙しです。さる15日には映画『僕と妻の1778の物語』の舞台挨拶を有楽町・TOHOシネマズ日劇2で行いましたが、翌日の16日にはドラマ『冬のサクラ』(TBS系)の放送開始。気になる第1回の視聴率は14.5%で、同時間帯に放送されているフジテレビ系のドラマ『スクール!!』(11.0%)を上回り、まずまずのスタートを切りました(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)。
09年の4月には例の事件を起こして全ての仕事をいったん降板。ジャニーズタレントとしてはめずらしく、マスコミにもずいぶん叩かれ、芸能人生命すらも心配になってしまうほどでした。それが、わずか2年足らずで復帰前を上回る忙しさです。さて、そこまでこれた理由は?
復帰後初めてのドラマは、今月9日もスペシャル版が放送されたばかりの『任侠ヘルパー』(09年7月スタート、フジテレビ系)でした。
「いつも相手をにらみつけ、老人や子供に対しても喧嘩腰。見終わって後味のよくないドラマ」(09年7月22日付「日刊ゲンダイ」で吉川潮)などという酷評にも負けずに自分の役作りを貫き、全10話終了時の平均視聴率15.0%をマーク。それで勢いをつけ、同年9月に封切られた主演映画『バラッド 名もなき恋の歌』の興行収入は20億円を突破しました。
今回『冬のサクラ』の視聴率が報じられたときも、一般閲覧者が意見を書き込める「ヤフートピックス」には、草なぎの演技力を評価するコメントがいくつも書き込まれています。
「草なぎくんの切ない表情や涙のシーンはグッとくる。佐藤健くんとの兄弟のシーンよかった」
「草なぎ剛は演技うまいな」
「剛くんの切ない顔に見てる側まで、すごく切なくなった/健くんとの共演も良かった」……etc
つまり、彼は演技力でどん底からはい上がり実績を作り、今の隆盛にたどり着いたのです。
最近はコンサートで『帰って来たヨッパライ』を歌ったり、頭髪問題をタブー視してきたのに自らヘアワックスのCMに出たりと自虐ネタを披露したかと思えば、草だけを食べてSMAPの東京ドーム公演に出演するなど、今やすっかり“三枚目キャラ”にシフトしている草なぎですが、“本職”はそうした逆境を跳ね返した演技力にあります。『冬のサクラ』の今後に期待しましょう。
草なぎ剛を含めたジャニーズタレントの仕事データは、『ジャニーズイミダス』に網羅されています。
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