木村拓哉主演のドラマ『南極大陸』が始まりました。
TBS開局60周年番組として制作され、10億円以上の制作費を投じて『華麗なる一族』以来となる30%超えを狙っているそうです。
その『華麗なる一族』では、木村の脇に主演級の大物俳優を次々キャスティング。出演者の量と質を極限まで高め、極端に言えば主演が木村拓哉でなくてもドラマとしての体裁が整う布陣にしました。
いわば、木村拓哉のドラマといいながら、実際は彼のナチュラルな身の丈にかなり高い下駄を履かせたようなものです。
かつての木村拓哉主演ドラマの実績から、「キムタク神話」なるものができあがり、それをマスコミに期待されるために、「高視聴率で当たり前、そうでなければボロクソ」という高いハードルが、木村自身だけでなく制作サイドにもプレッシャーになってしまっているのかもしれません。
では、今回はどんな下駄を履かせたのでしょうか。
『東京スポーツ』(10月16日付)では、「キムタク愛菜ちゃん頼み 惨敗続きであやかりたい」というタイトルで、子役・芦田愛菜の「TBSドラマ『南極大陸』出演の裏事情」を記事にしています。
本来なら、TBSの人気ドラマ『JINー仁ー完結編』の視聴率を食ってしまった『マルモのおきて』(フジ系)に主演した“にっくき”存在である芦田愛菜。彼女を、あえてTBS開局60周年番組に出演させるのは、背に腹はかえられない事情からといいます。
「キムタク主演ドラマは昔なら確実に高視聴率をマークしたが、最近は人気に陰りが出てきたからね。いま最も視聴率が見込める愛菜ちゃんに頼るしかなかったということ」
「さすがに今回もキムタクにコケられたらまずいので、プライドを捨てて“かつてのにっくきライバル”に出演してもらうしかなかった」(いずれもTBS関係者)
そこまでいうのなら、下駄どころか下にも置けない存在ですが、業界では以前から、感動ストーリーを簡単に作れるので、子供と動物に頼るのは反則という意見もあります。
ですが、そうしたことも含めて、今回のドラマは何が何でも成功させたいという思いからあえて「愛菜出演」で押し切ったのでしょう。
TBSもキムタクも勝負をかけている『南極大陸』。注目されています。
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