注目の木村拓哉主演ドラマ『南極大陸』。木村拓哉自身がどう語るのかが注目されましたが、ドラマ放送後、初めての『木村拓哉のWhat’s up SMAP』(TOKYO FM)でさっそくコメントしました。
「『南極大陸』の1話、放送になったのは、こないだの日曜日だったんですけども、いや、あのー、最後の出航のシーンの撮影はですねえ、日本でいう今年の7月に入ってからだったので、東京の気温が37度ありました。
だから、常に撮影の合間には、スタッフのみなさんから『水分補給を、水分補給を忘れないでくださーい』っていう声が絶えず現場に飛びかってましたねえ。
あちらはですね、お台場は、船の科学館の本物の宗谷の上で、ええ、あの撮影さしていただきまして。
いやー、やっぱりねぇ、あのー、香川(照之)さんある番組内でおっしゃってましたけど、本物の力を借りるっていう要素はやっぱりデカイすよねぇ、うん」
ロケ場所暴露は、通常ネタバレ並みにタブーのはずですが、スラスラと打ち明けてしまいました。キムタク節は絶好調です。
もっとも、肝心のドラマの方は、視聴率こそ20パーセントを超えたものの、率直に言ってストーリーはあまり高い評価が出ていません。たとえば、『週刊文春』(10月27日号)で今井舞さんは、「キムタク南極大陸は南極より寒かった」というタイトルで酷評しています。
「とにかくキムタクのみをイイ感じに映し出すことに血道をあげている」
「説得力ゼロのまま、好青年エピソードだけが大車輪でごり押しされて行く」
「(豪華出演者は)視聴者の食い付きそうなもんはとりあえず全部放り込んでおけ、という、金にあかせたあざとさ、乱暴さは目に余るものがある」
注目されればされるほど、評価も厳しくなるので、酷評自体はあまり気にする必要はないでしょう。
ただ、「とにかくキムタクのみをイイ感じに映し出す」「好青年エピソードだけが大車輪でごり押し」といった指摘はちょっと気になります。
なぜかといえば、前作の『月の恋人』が低調だった最大の理由として、まさに同じことが言われていたからです。
「何を演じてもキムタク」といわれてきましたが、そろそろ新しい設定や演技が求められてきています。人気者を多数出演させてていますから、最初からある程度の視聴率が見込めただけに、木村拓哉本人は少し冒険してもらい、「イイ感じ」でも「好青年」でもない新境地を見たかった気がします。
もっとも、まだドラマは始まったばかり。今後の展開に新機軸があるのかもしれません。
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