木村拓哉を“大人”にしたものは?

2011.10.30

木村拓哉といえば、独自の「キムタク語」による直載な物言いがいろいろいわれていますが、彼のしゃべりこそは、良くも悪くも悪気を知らないジャニーズタレントの典型といえます。

そんな彼の人柄と価値観がわかる番組なら、『木村拓哉のWHAT’S UP SMAP』。10月28日放送分では、10日に放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀』 SMAPスペシャルについて触れてくれました。

「普通、なんか密着さしてください、よろしくお願いしますって言う人達ってぇ、なんか撮影始める前に『すいません ワイヤレスお願いします』って言う人はすごく多いんですけど、今回、まあ他の方達もみんなそうだと思うんすけど、ワイヤレスマイクを付けてないっていうことに、たぶんみんな気づくんじゃないかなあと思うんすけど。

なんでやんないんですか? ワイヤレスマイク付ければ、その人がどんな動きをしようと、どっち向こうが音声はすごく明確に取れるはずだから、何で付けないんだろと思ったの。そしたら、ディレクターの人が『いや ワイヤレスを付けた時点で その人が自然じゃなくなるんです』って言ったんですよ。

わぁっ、すっげぇなあと思って。あっ、この人“かっけぇー”とか思ったんすよ。う~ん、何か好きすねえ。

よく知ったら。うーん、何だろ。わりと他の方達だと、何かデコレーションしがちなSMAPなんすよ。『プロフェッショナル』の人達は、そのままを伝えてくれたな~ってゆう感じ、すごいありましたねえ。

いや あえてそこをちゃんとONにしてたっていうか、『SMAPのみなさんは本番になれば話さない』とかねえ。おお、あっ、そこそこ、ちゃんと伝えてくれるんだっていう感じありましたねえ。

逆に、あの『プロフェッショナル』を見て、あっ、あっ、中居ってそーだったの? とか、えっ、そういうことを……、へぇーと思ったりすることもあったし。うん、なんかすごく、本当を伝えてくれてるなっていう感じがあったな、うん。

あと、そうですねぇ。かなり、なんかこう、人騒がせなグループというか、うん、そこもちゃんと触れてくれるんだっていう。普通、そこを外すじゃないすか。みんな。うん。で、それをちゃんと本人にも聞いてるしねえ」

要するに、もうありふれたアイドルのような虚像の自分たちではなく、等身大を見てほしい、という思いがひとつ。もうひとつは、「主役」である自分たちのことだけでなく、スタッフの細やかな気遣いやこだわりを明らかにしているということです。

東日本大震災のときもそうでしたが、俺だけ目立てばいい、というギラギラした野心はみじんも感じられません。

さすがアラフォーです。デビューの頃は、他のジャニーズタレント同様、悪気はなくてちょっとだけ生意気だったSMAP。失礼な言い方かもしれませんが、20年の間にずいぶん大人になったな、という気がします。

もちろん、その変化はファンも知ってています。

山下智久がNEWSを脱退したとき、ヤフトピのコメントにはこんな書き込みがありました。

「キムタクも昔は『一人でもやっていける、バラエティーもうイヤだ、俳優一本でやりたい』っていうのを結構あからさまにしてたよ。で、例の出来婚で完全に考えが変わった。あんなメンバーやファンを裏切るようにことをしたのにメンバーが受け入れてくれて、かつ、守ってくれて、グループのありがたさを知ったらしいよ。以来独立等は全く臭わせない。

自分だけでなくメンバー全員が売れるように気配りしていたのが本人のエネルギーになった。それに、事件を起こした二人はSMAPのメンバーだったから生き残れた。キムタクはスマスマの時間調整で映画やテレビドラマを自由にやれなかったのによく我慢したな。物凄い売れ方だったのに、それほど天狗になっていた様子もなく、子持ちになってからも努力を積み重ねている姿は、同世代の一般男性から一目置かれている理由だろうね。凄い天才的タレントというよりは努力家に見えるからね」

家庭を持ったことも、スタッフや他のメンバーのことも考えられる人間になった理由のひとつにあるでしょう。20年という歳月だけでなく、いろいろな経験がキムタクを“他人の身になって考えられる人間”にしたようです。それが、今回の番組でも表現されたのだと思います。

『Jマニア125』の特集記事では、木村拓哉の個性的な話術について解説しています。

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