木村拓哉がヤバい話を好きな理由は?

2011.11.6

11月4日放送の『木村拓哉の WHAT’S UP SMAP !』では、木村が『3年B組金八先生』の人選からハネられたエピソードを語りました。

弓道の昇段試験に3度目で合格したリスナーの、“おめ”って言ってほしいというリスエストに対して、自分は剣道の進級試験や高校受験ぐらいしか経験がないといいながら、オーディションで苦杯をなめた話を始めたのです。

「昔TBSの、ホントに大きなテレビドラマ、『3年B組金八先生』っていうねえ、3Bの生徒になれるかどうかっていう。あの、オーデションには行ったことありますからねえ。はい。

そんでそんときに、マネージャーさんというか、日頃の木村をきっと見たいと思うから、日頃の木村に会いたいと思うから、普段学校行ってる感じの、まあそのままで構わないので、どこどこに何月何日何時に行ってくれないて言われたから、『ああわかりました』っつって、行ったんすよ。

そしたら、3年B組のスタッフの方にですね、部屋に入り次第『おまえばかにしてんのか? ああ、おまえ帰っていいよ』っていわれて。ボクは帰ったっていう思い出もありますね。

うん。なぜかというとね、まあ、鵜呑みにしちゃったんですね、ボクは。マネージャーさんに言われたこと。『普段』だから、学校行ってるまんま、行けばいんしょ、みたいな感じで。

まあ先輩からもらったボンタンと、あの、開襟のシャツ着てボク行ったんすよ。ブレザーの学校だったんすけど。まあブレザーなりにやりようがあるじゃないすか、その当時は。

そしたら あのやっぱ求めてないんでしょうねえ。3年B組のスタッフの方に。そういうやつは、あの世界観にはいらんっとゆうことで、『おまえ帰っていい』って言われまして、ええ帰りましたねえ」

KYキムタクの片鱗がうかがえるようなエピソードですが、過去の話とはいえ自分からKYであることを話す理由は何でしょうか。

木村は、先週の放送では、『プロフェッショナル』におけるSMAPの取り上げ方についてこう言っています。

「あと、そうですねぇ。かなり、なんかこう、人騒がせなグループというか、うん、そこもちゃんと触れてくれるんだっていう。普通、そこを外すじゃないすか。みんな。うん。で、それをちゃんと本人にも聞いてるしねえ」

木村拓哉に限らず、ジャニーズタレントは良くも悪くも悪気を知らないといいます。とくに木村拓哉の場合には、あえて問題発言ととられかねない暴言やボケ発言を不用意に見えるような形で発し、物議をかもします。さんざん「アラフォーのヤンキーしゃべり」を注意されていますが、それも改める気配がありません。

「胸襟を開く」という言葉があります。通常は自分を覗かれることを嫌い、なかなか自分を弱いところを見せることをしませんが、木村の場合は飾らないというより、自分への批判点をむしろ強調すらして、「みんな、どこまでぼくをわかってくれる?」という問いかけをしているようにも見えます。

ですから、昨今目立つSMAP二十周年のインタビューなどでも、いちばんヤバいところに触れるのはいつも木村です。

「ある転換みたいなものがあって、何かリニューアルしたというような印象を受けるものかもしれないけど、いつも転換点なんじゃないですか。まあ、6人が5人になったっていうことはやっぱり大きいことだとは思うけど。でも森(且行)が、言ってみれば“俺、転校するよ”という意志を僕らに表してくれたときに、“マジで?”とか“おい、おい、ちょっと待てよ”みたいな感覚が僕はまったくなくて。あいつの目ん玉がすべてを説得してくれたというか。“あ、そうなんだ。いいじゃん、いいじゃん”って、なんか普通にするっと送り出したような感覚で。だから刺々しい、ざらざらした感覚はなかった。その後もうちらは何度か世の中を騒がしているんだけど…‥。冷静にこうやって思い返したら、ざらついた摩擦っていうのはないかもしれない」(『ウレぴ』創刊号)

主演ドラマがいつも同じパターンの好青年で、「何を演じてもキムタク」といわれることへの反動もあるのでは? と思うのは筆者だけでしょうか。

木村の話術を解説した『Jマニア126』は10日に発売されます。

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