9月27日放送の『スタジオパークからこんにちは』(NHK)にV6森田剛が登場しました。森田が着席すると、番組のテーマソングである山崎まさよし『太陽の約束』にのせ、まるで結婚披露宴のように懐かしい写真と共にプロフィールが画面に流れます。日焼けしている理由を聞かれると「ゴルフです」と森田。スコアはあまり良くないみたいですが、「でも好きです」と話していました。
森田は放送中の大河ドラマ『平清盛』(NHK)に、平家一門・時忠役で出演中。15年振りの大河出演について尋ねられると「他の現場にはない独特な緊張感もありますし、出演者の方々もすごい役者さんばっかなんで、やってて楽しいですね」と充足している様子。森田自身に迫るコーナーでは、「森田剛は○○に熱中!」とタイトルが付けられます。森田は自分を「ハマるととことんハマって、急に嫌になってっていう感じです」と分析。もし森田が彼氏だったら、昨日までラブラブだったのにいきなりケンカするとか、いきなりフラれてしまう可能性もありそうですね。
話題は森田が最初にハマッたというサッカーへ。ここで出された幼い頃の写真が超変顔でスタジオが沸きます。ジャイアンツの小さなユニフォームに身を包んだ森田少年は、オカッパ頭で鼻の下を伸ばし、そして白目。これが当時のキメ顔だったそうですが、「ちっちゃい時の写真って、これともう2~3枚しかなくて(笑)」と森田。手元にないということなのか、それとも実家にも2~3枚しか残っていないということなのかは謎ですが、このユニフォームについては、当時近所に住んでいた2、3歳上のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちのお下がりだったはずと言っていました。
森田がサッカーを始めたのは、なんと幼稚園の頃。サッカークラブに入るとアニメ『キャプテン翼』のシールがもらえるというオマケにひかれて入部したのだとか。そのシールはさすがにもう残っていないそうですが、手元にないのはそれだけでなく、「昔のもの、何も持ってないんですよね」と断捨離発言。もしかすると、自分の幼い頃の写真も捨ててしまったのかもしれません。
サッカークラブに入るくらいなので、周りと一緒に盛り上がって遊ぶような腕白タイプかと思いきや、森田は幼い頃の自分を「内気というか、ちょっと離れて楽しげな様子をチラチラ見てるみたいな」と語ります。しかしながら熱意は人一倍あったようで、3年生からしか入れない小学校の部活を、1年生の時にグラウンドの端で見学。そんな森田を監督が見つけ、「1年待つから2年生から入っていいよ」と、1年繰り上げ入部したのだとか。念ずれば通ず、見ている人は見ているものですね。
そんな内気な森田少年ですが、親がジャニーズ事務所に応募したことから中2の時にジャニーズ入り。その後はダンスに夢中になります。「自分と同年代や年上の人たちがいろんなところからいろんな思いを持って集まってきて、そこでひとつのダンスっていうものをやるっていう環境がかっこいいというか、刺激的で」と、毎週日曜はダンスレッスンに通うようになり、同じく日曜に行われていたサッカーの試合には段々と行かなくなったのだそう。舞台の魅力については「稽古もしっかりやりますし、そこでの人間関係というか繋がりというか、そういう濃い時間がすごく好きですし、やってて楽しいですね」と語ります。サッカーもダンスも舞台も、大勢でひとつのものを作り上げるという作業が森田は好きなのかも知れません。
森田は、四国八十八ヶ所を巡りの真っ只中。この日は森田が普段使用している先端がすり減った杖と笠、そして納経帳を持参していました。昨年祖父を亡くし、祖父のために何かをしたいという思い、そして自分の気持ちを整理したいという思いでお遍路を始めたそう。「普通に生活してると、なかなか向き合うことが出来ないんで。どっか遠くへ行って、おじいちゃん思いながら過ごせる時間が作れたらいいなと思ってて。長い期間をかけてちょっとずつ行けるといいなと思ってる」と、おじいちゃんっ子の顔をのぞかせます。また「なかなか自分では自分のことがわからなくて、だからそういう何もないところを歩いてると、嫌でも自分のことを考えるというか。自分が何をしたいのかとか何を考えてるのかっていうのは、そこで発見することが多くて」と森田。まだ33歳なのに、すでに何かを悟っているかのようです。
続いて視聴者からの質問コーナーで、「30代にやりたいこと」を聞かれて「ないです!」と森田。また「今一番欲しいもの」を聞かれても「ないですねぇ」。「今一番幸せだなと感じるとき」についても「ほんとはないんですけど、あんまりないと怒られちゃうから……」と渋々回答します。が、「最近こう、外が暑いのもちょっと落ち着いて、夜とか涼しいじゃないですか。だから歩いてたりすると幸せですけどね」とやっぱり無欲。どこまでもおじいちゃんのような森田でした。
まるで禅僧のような発言が目立ちましたが、ガラス越しに大勢のファンが見守る生放送でも、言葉を選びながら丁寧に話す姿が印象的でした。「始めたら最後までやれ」という親のしつけから、辞めたいと思っても辞めなかったサッカー。そして、なるべく大変な道を選んで歩いているというお遍路など、案外自分で言うほど冷めやすくもないのかもしれません。今後は皆が笑えるようなコメディータッチの舞台にもチャレンジしたいと話す森田。これまでのような熱意があれば、その日が来るのはそう遠くなさそうですね。
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