堂本剛、“宗教っぽい”と評されることに対して「しゃーない」

2013.8.29

堂本剛、“宗教っぽい”と評されることに対して「しゃーない」

さすが、シャーマニッポン国王!

KinKi Kidsの堂本剛が各界の賢人と問答しながら、豊かに生きるヒントを導き出す『堂本剛のココロ見』(NHK BS)。剛といえば、今年、出身地である奈良県の母子手帳のイラストを担当したことがニュースになりました。8月23日放送のテーマ「ふるさと」後編で剛は、その地元・奈良を訪れます。

「『ふるさと』とは?」という問いを抱えて旅に出た剛。後編の冒頭では、彼が幼少期を過ごした西大寺幼稚園を訪れます。思い出が蘇ってきたのか、剛は「お母さんから離れるの嫌で、あそこですごい泣いたのを覚えてます」と話していると、まさに母親と離れるのが嫌で大泣きする子どもの姿が。「あんな状態でした僕も」と、懐かしそうに振り返ります。その後、園児が剛や撮影スタッフにも立ち止まって「おはようございます」とあいさつする様子を見た剛は、「そういう人となりをここで教えてもらって、仏さんにも小っちゃい頃から触れて。だからこそ芸能界で通用する部分もすごくありますし」と語る一方で、「だからこそ傷つくこともいっぱいありましたけどね。真面目すぎて」とも。しかし故郷に戻ってくると、「まぁそれで良かったか」と思えるのだとか。

前編で出会った仏師・吉水快聞氏は、剛と同じ奈良県の出身。奈良に住んでいると、例えば日常的に人々がお寺参りをする光景が見られたり、宗教はとても身近なものだとか。そんな中で育ってきた剛は、雅楽など“奈良のフレーバー”を使って音楽を作ることも多いそうですが、「宗教っぽい」と言われることも。しかし「ふるさとは自分の全て」だと話す吉水さんに剛は共感。「アウトプットしたら奈良のことが出てくる。それが全てやし、自分やから、しゃーない。で、それをまた『良い』『悪い』って評価する人が出てきて、でも『悪い』って言われた時に、しゃーないっていうかね」と、賛否両論ある自らの音楽に言及しました。

また剛の同級生にはお坊さんがいるそうで、久しぶりに会って「おー!」と声をかけたところ、「今日はようこそお参りくださいました」と丁寧にあいさつされてしまったのだとか。しかしこれぞ、奈良の良さ。「『人と人とのつながり』とか、『こういう人がこういう時代を生きたんです』ということを押しつけがましくなく残してる、そういう場所やと思うんです」と、ふるさとへの愛を語ります。また当たり前のように「鹿がすごく好きになってしまった」と話す剛の家には、鹿の角で作ったオブジェがいっぱい置いてあるのだそう。一体どんな部屋なのか、気になりますね。

番組後半では場所を東京に移し、もう1人の賢人であるプラントハンター西畠清順氏の待つ代々木VILLAGEへ。庭には世界中の植物が植えられていますが、それは「オーストラリアとアメリカの植物、一緒に育てて大丈夫?」と心配させることで、植物の個性と人との距離を縮めたいという西畠氏の想いによるもの。これに剛は「僕の作ってる音楽も作り方もそういうところあるんでね。わざとそうしてるっていうか」と共感。たしかに剛の書く詩も、聴き手に深読みさせる力がありますよね。

西畠さんの植物に対する情熱を受け止めるうち、剛も「植物ってホンマしたたかやなってずっと思ってるんですよ」と語り出します。「(食虫植物は)食べへん振りして食べたりもするし、子どもが食べて(種を)捨てることによって繁殖もしていく。でも食べさせるためにはおいしくなかったらあかんわけやから。っていう知恵を(植物は)持ってるわけでしょ? それがね、植物ってなんか、とんでもないなって思うんですよ」と、独自の視点を披露していました。

前編で「痛みをなぐさめ、癒やしてくれるのが『ふるさと』」と語っていた剛。番組の最後には、「僕の本当の『ふるさと』は奈良であることには変わりないけれど、シンプルに言うと『自分』っていう感じがする」と加えていました。どこでどんな仕事をしても、そこにあるのは、ふるさと奈良で培った自分。彼を癒やし、また、世界を広げてくれるのも「自分」というふるさとなのでしょう。

さて次回の放送は9月18日と23日。テーマを「自分」とし、前後編で放送されます。感性豊かな剛が賢人となにを語るのか、とても楽しみです。

コメント

  1. つよしんぼう より 2013年8月30日 9:37 PM

    賢人のうん蓄と聞きての剛くんの柔らかい感じが、ほっこりとしたムードを醸し出し、やんわりと染みてくる番組ですね。

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