KinKi Kids堂本剛、ドラマ『人間・失格』は「毎日がハテナだらけ」

2014.5.29

KinKi Kids堂本剛、ドラマ『人間・失格』は「毎日がハテナだらけ」

あのころは「シャーマニッポン」なんて単語も思いつかなかったよね……

5月23日放送の『スタジオパークからこんにちは』(NHK)にKinKi Kids堂本剛が出演しました。冒頭、観覧に来たファンに手すら振らない剛に、MCの清水ミチコは思わず「あなたもう少しテンション上がらないんですか!?」とツッコみます。しかし「大体僕は24時間これぐらいで……蓄えながらやってるんですけど」と剛にとってはこれが平常運転。

清水は20年ほど前に新幹線でキャーキャー言われているKinKi Kids2人を目撃したそうですが、その時も2人は周囲を気にすることなく静かに歩いていたとか。この話に剛は「いやもうほんとにデビュー当時からこんなんなんですね。で、ステージ出てもこうですし、テレビに出させてもらってもこうなんで、最初はほんとに(ジャニー喜多川)社長に『もうちょっと元気出せ』と怒られてたんですよ」と明かします。しかし「やっぱり社長が求める元気と僕らが出そうとしてる元気がうまく合わなかったみたいで、『もう諦めた』って言われたんで」。今ではその飾り気のなさがKinKi Kidsの魅力のひとつですよね。

ところで剛が愛してやまない場所といえば、出身地の奈良県。2009年には世界遺産の薬師寺でライブを実現、昨年は奈良市の母子手帳をデザインするなど積極的に関わりを持っています。最近ハマっているのは「ほうじ茶ラテ」で、ドラマの撮影後には奈良県産のお茶っ葉を牛乳で割って飲み「休息しております」とのこと。また上京した頃に心の支えとしていたものを尋ねられると「『ふるさと』とか『家族』」と答える場面も。故郷の存在は常に剛の力になっているようです。視聴者のリクエストに応じ、母親のエピソードも披露しました。「朝起きたらちゃんとメールちょうだい。夜寝るときもちゃんとメールしてね」と母を恋人のように大事にしている剛。そのメールには「おやすみなさい。おやすみなさい」と「おやすみなさい」がなぜか2度も書かれていたり、「おやすみなさいの」と余計なひと文字があったりするため剛はそれを見てひとり笑っているんだとか。かわいらしいお母さんの話にスタジオの空気も和みました。

この日、5月25日からスタートした主演ドラマ『プラトニック』(NHK BS)のプロモーションで出演した剛。共演の中山美穂と一体どんな会話をしているのか気になるところですが、「愛と死」という重いテーマを扱っていることもあり「残念ながらそんなにお話は……」「(中山さんは)役に没頭されてるので邪魔しないようにと思って(会話は)控えさせてもらってる」「『おはようございまーす!』とか言えない」とのこと。「でもその空気感だけだと自分も疲れちゃうし中山さんも疲れるだろうし、スタッフも疲れるだろうなってことで、たまにふざけてみたりはしますけど」と現場を盛り上げる剛ですが、彼が演じるのは不治の病を患う謎の青年。「ふざけてばかりだと役から遠ざかっていっちゃう」という問題もあり、「ものすごくそのバランス、息抜きも含めて集中の仕方は難しい」と苦労を明かします。

しかしそんな剛に、中山から意外なVTRメッセージが届きました。中山は「役に入り込んでしまっているが故に話しかけづらいと思う」と認めながらも「心の扉、ガンガン開きますのでどんどん入ってきてくださって構わないので」と笑顔。さらに「(スタッフとの)関西弁での掛け合いがすごく楽しそうなので、自分が好きなお笑いで共演してみたい」と意外すぎるリクエストも。これには剛も「お笑いでですか? 中山さんがですか??」と驚きを隠せません。が、撮影はすでに折り返し地点。これから距離が縮まると良いのですが……。

同作を手がける野島伸司脚本作品への出演は、94年放送の『人間・失格』(TBS系)以来20年振り。剛は『人間・失格』の時、なにもわからぬままオーディションに参加し「いろんなことが急に始まって、楽しかったのもありますけど、本当に毎日がハテナだらけで。手探りな感じでまっすぐ一生懸命やらさせていただいた」と振り返ります。けれども野島はVTRメッセージの中で、剛について「20年ぐらい前にオーディションで見た時から、圧倒的にタマが良いので、華もあるし、芝居も上手い」「芝居を見る前から優秀だというのがわかるぐらい、段違いに本人そのものの素材のレベルが高いという印象でした」と絶賛。今回主演に抜擢した理由については「役柄を演じてもらうというよりも、本人そのもののとらえどころのない感じ、僕も剛くんがいまだにどういう子かよくわからないので。そういうつかみどころのない、つかめたと思ったら逃げちゃったみたいな、そういう“猫感”のある男優」だからこそ「剛くんが合う」と話しました。野島は彼について「情緒的に豊かな子っていうのは、芝居をやらせてもなにをやらせてもうまいんですよね」とも語っていましたが、この先もその豊かな感性で、たくさんの人を魅了してくれる違いありません。

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