『HERO』の高視聴率はキムタクではなく、ドラマの魅力のおかげ!?

2014.7.19

『HERO』の高視聴率はキムタクではなく、ドラマの魅力のおかげ!?

やっぱ兄さんぐらい鈍くないと、“キムタク”をやってらんないよね!

<ジャニタレドラマ・ネットの声>

『HERO』(フジテレビ系、毎週月曜21時~)初回視聴率26.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)

SMAP木村拓哉がジーパン姿の型破りな検事・久利生公平を演じ、平均視聴率34.3%を記録した伝説のドラマ『HERO』(2001年1月~3月放送)が、フジテレビ開局55周年記念ドラマとして復活しました。久利生が難事件を解決するさまをコミカルに描くという軸はそのままに、主要メンバーは一部交代。元ヤンキー疑惑のある事務官・麻木千佳(北川景子)や、濱田岳、杉本哲太らが演じる個性的な検事らが新たに加入しました。一方で、前作から続投しているメンバー(小日向文世、八嶋智人)が、かつて久利生の事務官を務めた雨宮舞子(松たか子)の思い出話を語るなど、前作からのファンにもうれしい内容となっており、2014年のドラマにおいて現時点で最高平均視聴率26.5%を記録しました。


7月14日に放送された第1話は、居酒屋で客に突き飛ばされた店員が階段から落ち、骨折するという事件が発生。被疑者の大西祐二(森山直太朗)は東京地方検察庁城西支部へ送検され、久利生が取り調べを担当することになりました。大西は容疑を認めて反省しており、被害者の坂下(田鍋謙一郎)は処分を求めないと言います。

そんな折、大西の指紋が、15年前に発生した13億円の宝石強盗事件の現場に残されていた指紋と一致したことが発覚。3日後に時効が迫っており、城西支部の検事たちは大西を強盗事件の容疑者として即刻起訴すべきと意見しますが、久利生は強盗事件については大西が否認していることから、まだ起訴はできないと主張します。果たして大西は強盗事件に関係しているのか、時効までに真犯人を起訴できるのか。刻々と時間が迫り、城西支部の検事たちが慌てふためく中、久利生が独自の方法で居酒屋の傷害事件と宝石強盗事件の点と点を結ぶ……というスリリングな展開を見せました。

今作のオファーを受けた際の感想を、「いやうそでしょ、って感じでしたね。時間がたってるし、やると思ってなかったんで。プレッシャーがないっつったらウソになると思う」(「YOMIURI ONLINE」7月7日)と率直に語っていた木村。とかく木村のドラマは“キムタクのドラマ”ということで視聴率が過剰に期待され、振るわなかった場合は責任のすべてが木村にあるような論調になる傾向があり、プレッシャーは相当なもの。しかし、今作についてネットでは「脚本が良い」「キャラ設定が良い」「キムタクが目立たなかったのが良かった」「やっぱ誰が出てるとかじゃなくて話が面白ければ見るってことだよな」と、“キムタクのドラマ”だからではなく、純粋に作品として評価する声が目立ちました。それは木村が“キムタク”ではなく“久利生”として作品に溶け込み、『HERO』の世界観を支える役者の1人として認められたと言っても過言ではないでしょう。

一部では、「松(たか子)がいれば、30%だったな。キャストの個性が、前作より相当劣化している」「雨宮舞子を出せ」「前よりも面子が薄かった」「雨宮舞子のキャラが見たい」と不満を抱いた前作ファンもいるようです。しかし、木村自身は、新ヒロインの北川について「彼女は新しいキャストのひとりなので、久利生とコンビを組むことで、当然化学反応は起きてると思うけど…それを感じさせないぐらい、あまりにも自然に存在してくれていて。あっ、でも最初のころは、カットの声がかかるたびに僕を見て『うわっ、本物だ』って言ってました(笑)」(「POTATO」8月号、学研パブリッシング)と、先輩俳優として松とは違った魅力を認め、撮影を楽しんでいるようです。北川以外の共演者たちのシーンについても「才能のある人たちによる真剣コントだ!」(「ポポロ」8月号、麻布台出版社)と賞賛しており、いい意味で先輩役者陣の胸を借りることができているように見受けられます。

13年前の“キムタク”ではなく役者・木村拓哉が久利生というキャラクターをどう演じていくのか。そして、新ヒロイン麻木とのロマンスはあるのか。“キムタクのドラマ”という色眼鏡を外して楽しみたい作品です。

コメント

  1. 咲楽 より 2014年7月20日 11:49 PM

    木村くんのHEROすきです。
    13年前のHEROも今回のHEROもすきです。
    ひさしぶりに月曜9時が楽しみですね。

    メンバーが多少代わっていても気になりません。
    北川さんも自然に馴染んでて気になりませんでした。

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