そんな岡田が人生のターニングポイントとして挙げたのは、映画『エヴェレスト　神々の山嶺』（3月12日公開）で、世界最高峰の山での過酷なロケを経験したことだという。「（この映画出演は関係者から）ものすごい顔して口説かれたんですよ」と岡田が言うと、「そういう役はだれかって言ったら岡田准一ってすぐ浮かぶっていう、過酷な役とか昭和を背負う役、立ち向かっていく役」と東野が熱く語りだした。「そういうオファーしか来ないんですよね～」と岡田。さらに東野が「『軍師官兵衛』（NHK）でも聞いたけど、大河の主役で一番乗馬がうまいのは岡田くん」と言うと、岡田は、誇らしげな表情を浮かべながら「普通の軽い話とかも演りたいんですけど、だんだん軍人か侍（の役）」と笑った。

　今回の『行列のできる法律相談所』でのトークで明らかになったのは、シビアな大作で日本アカデミー賞を獲得しながらも、そことは正反対のところに位置するダジャレCMを「地元に貢献できるなら」と演じきってしまう岡田の俳優魂。岡田のように幅広いジャンルをこなせる俳優が育ったら、ジャニーズ事務所にとっても頼もしいはずなのだが……。