では、なぜそこまで前向きでいられたのだろうか。草なぎは「考えてみると、もともとポジティブな僕の性格（笑）、メンバーがいてくれたこと、そして何よりも心から仕事が好きでいたおかげだなと気づかされる」と語っており、これまで“解散”の話題に触れてこなかった草なぎが、さりげなくメンバーへ感謝の気持ちを伝えた。

　一方で、結婚や出産など人生の節目に悩む20代後半～30代の同誌読者に対しては、遠い先の理想像を描くのではなく、「僕は今のこの瞬間、自分の置かれている環境を充実させる方法を考えることも同じぐらい大事だと思う」と、“今を生きる”ことの大切さを説いている。一部報道では、いつ再開できるかわからない活動休止でファンを待たせるより、解散したほうがいいと主張したともいわれている草なぎ。この選択の背景には、草なぎの“今”を充実させたいという哲学があったのかもしれない。

　12月末の“その日”まで刻一刻と時間が進んでいくが、ファンも“今”の一瞬一瞬を大切にしていきたい。