犯人である薬物中毒者の男が乱入してきた時も、ナイフを手に襲ってきた犯人に果敢に抵抗する正太郎。もしや、実は腕っぷしが強くて悪者を叩きのめしてしまうという展開か――と思う間もなく犯人に倒され、あわや顔を刺されるかという事態に。この場面は刑事の山路（高嶋政宏）が助けてくれて事なきを得たが、結果はどうあれ本来はヘタレで腕力もない正太郎が正義のために勇気を振り絞って悪に立ち向かったという展開には、胸がキュンとした人も多かったのではないだろうか。

　また初回でも好評だった正太郎の心の声は、第2話でも引き続き好評を博した。櫻子の家に食事に招かれるも、使用人（鷲尾真知子）が席を立って櫻子と2人になった途端に「気まずいよー」と心の中でつぶやくなど、くすりと笑わせてくれるさじ加減がちょうどいい。また、楽しみにしていたカップラーメンの「牛骨ラーメン」を食べる時に見せたうれしそうな笑顔にも「かわいすぎる」といった声が多数上がった。

　ヘタレキャラに対しても「藤ヶ谷くんはワイルド系よりこういうちょっと弱気な感じのほうが似合うと思う」「オラオラしてる役より、今のふんわりと柔らかい雰囲気の方が好き」「内容が重いだけに、正太郎のあのキャラが救いになっている」といった声が上がっている。2話にして内容がグンと重くなっただけに、視聴率的にはさらに苦戦が続きそうだが、櫻子との出会いで成長していく正太郎を藤ヶ谷がどう演じていくかに引き続き注目したい。