藤ヶ谷太輔出演の『櫻子さん』第6話、作品ハイライトの事件が意味不明すぎて視聴率も4.2%まで下落

2017.6.1

 ホラーチックな演出もあり、視聴者をゾクゾクさせる内容だったことは確かなのだが、男はなぜ一重や二葉らに蝶の写真を贈ったのか、なぜ蝶形骨を手に入れる必要があるのか、そのためになぜ女子高生を操るようなめんどくさい手段を取るのかなど数々の謎がまったく解き明かされないまま犯人にたどり着いてしまったため、「よくわからなかった」との感想も少なくない。前回から2週続きで扱われた一連のエピソードは、おそらくこのドラマの中でも重要な位置づけであるはず。それだけに、もう少し丁寧に描いても良かったのではないか。今後この事件を引き金にした別の展開があるのかもしれないが、視聴者を置いてきぼりにした感は否めない。

 藤ヶ谷演じる正太郎の登場シーンでは、祖母の思い出を語った場面に視聴者の注目が集まった。正太郎はがんで入院していた祖母の頼みで、毎回病院と反対方向にある洋菓子店のプリンを差し入れしていた。自宅から病院までは自転車で10分だが、プリンを買ってから行くと30分かかってしまう。だが、心優しい正太郎は必ず見舞いの前に祖母に電話をかけ、何味のプリンがいいか確認していたという。周囲の人を気遣い、誰に対しても優しく振る舞う正太郎らしいエピソードだ。これだけでもいい話だが、孫に弱った姿を見せないため、痛み止めを打って効き目が表れるまでの30分を稼ぐためにプリンを頼んでいたという祖母の真実が櫻子の口から語られたことで、ますます涙を誘うシーンとなった。

 正太郎と同僚の愛理(新川優愛)との急接近も大いに気になるポイント。正太郎が語るまっすぐな言葉を「きれいごと」と否定する人もいるが、愛理は「私は館脇さんのきれいごと好きですよ」とさらりと話した。言葉通りに受け取れば「人間として好き」という意味でしかないのだが、正太郎の隣を歩く愛理はやけにうれしそうだった。突然の告白めいた台詞に「あっ、あっ」と慌てる正太郎を前に「そういう意味じゃないです」と否定もしない。一方で、梅(鷲尾真知子)に「デート?」と尋ねられると真顔で「全然違います」と即答する場面もあり、彼女の真意は掴み切れない。はたして愛理は正太郎に思いを寄せているのか。また、恐らく亡くなった弟の影を正太郎に重ねている櫻子と正太郎の関係はどうなっていくのか。今後の展開も気になるところだ。

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