2話目で少しは正体が明かされるかとの予想を裏切り、ますます謎めいてきた樹という人物。帆花が悪い男と付き合い、キャバクラで働いていることをなぜ知っていたのか。天井裏から聞き耳を立てているだけでは知りえないはずだ。また、「仕事に行ってくる」というセリフも気になる。第1話で明かした通り、借金取りに追われているから隠れなければならなかったのではないのか。一体、なんの仕事をしているのか。出勤する場合は普通に玄関から出ていくのか。自家用車を使えるとは考えにくいので、電車で移動しているのか。いろいろ気になって仕方がない。

　今回は屋根裏でバイオリンを弾くことこそなかったものの、夜中に冷蔵庫のセロリを盗み食いしているところを衣香の息子・勇人（高橋楓翔）に目撃されるというドジ姿を発揮。勇人が勝手に「幽霊だ」と驚いてくれたから良かったものの、泥棒と間違えられていたらどうするつもりだったのか。「どうせ見つかりっこない」と思っているような樹の行動には、見ている方が思わずハラハラしてしまうほどだ。

　演劇調のセリフ回しもますます快調で、今回は「屋根裏の住人にも時にはお茶が必要だ」という、“謎ポエム”が飛び出した。いかにも意味ありげに重々しく口から発するのに、内容は特にないというギャップが面白い。

　このほか、屋根裏で牛乳を片手に食パンにかぶりつくシーンも視聴者の間で話題に。ネット上では、「屋根裏の恋人ツッコミどころが多すぎて楽しい」「屋根裏の恋人はコメディだな（確信）」「ドロドロ系の前に確実にふざけたなにかを狙ってますよね」「屋根裏の恋人じゃなくて屋根裏の変態」など、あまりにもツッコミどころあふれる樹のキャラクターにドはまりする人が続出。

　少しふざけた線を意図的に狙っているような演出も目立つことから、深夜枠にふさわしい“ネタドラマ”として人気を集めそうな予感がする。