そんな2人がとうとう鉢合わせしてしまう波乱の展開を迎えたが、樹は千鶴子にベリーダンスのレッスンを受けに来たと嘘をつく。早速スタジオでレッスンを付けた千鶴子は、「あなた筋がいいわね」と樹を気に入ってしまう。樹の行動はさらにエスカレートし、いつの間にか衣香の娘・帆花ともすっかり仲が良くなっていた。そんな樹の行動を見て、さすがの衣香もなにかおかしいと気付き始める。

　今回、ストーリー的にはかなりの進展があったが、「今井翼の見どころが多くてほとんど話の内容が入ってこなかった」との視聴者の声も。その最たるものは、高畑との情熱的なダンスシーンだろう。それまでは「瀬野樹」を演じていたのに、ダンスシーンになった途端にスイッチが今井に切り替わり、キレッキレの踊りを視聴者に見せつけた。高畑のエロチックな表情とも相まって、逆にこのシーンだけドラマから浮いていたほどだ。

　また、エンディングに流れる「樹の名言集」も毎回視聴者を沸かせているが、今回は「君が守るもの全部壊して、裸の君を奪い去りたい」という、ごく普通のドラマ的なセリフだった。ところが、その背景になっていたのは胸元をあらわにした樹がリビングで筋トレをしている光景。
　
　これには「朝イチで美容トレーニングする意識高い系の女子か。屋根裏の住人にしては爽やかすぎる」「筋トレするのにあんなにシャツのボタン開ける必要あります？　第4ボタンぐらいまで開いてるよね？」「もはや下界に降りてきまくってる『屋根裏の恋人』。寝るためだけの屋根裏になりつつある」など、視聴者から総ツッコミが入った。よく見るとダンベルの横に食べかけのハムのかたまりが転がっているという小ネタもあり、「筋トレしながら傍らにハム添えてるのは笑わせにきてんのかね」「ダンベルの横に食べかけのハム置いてあって腹筋よじれるかと思った」といった具合に、視聴者の笑いを誘っていた。

　笑いどころが多かった一方、シリアスな展開も進行中。衣香の母が残した2，000万円もの借金を誠が返済していたことが明らかになり、衣香は「このまま夫を裏切り続けるのは耐えられない」と樹に訴えた。だが、ラストではそんな誠も妻を裏切り、衣香の親友である杏子（三浦理恵子）と不倫していた事実が視聴者に明かされた。登場人物の誰ひとりとして信頼できない、まさにドロドロの展開である。

　樹と衣香の関係はどうなっていくのか、樹は本当に誠への復讐を企てているのか、今後の展開からも目が離せない。