■作品の評価

　作品の査定と添削を行うのは、世界でも活躍するはんこ作家の田口奈津子先生。千賀の作品を見た途端、田口先生の口から「おお～」と嘆息が漏れ、期待大。「すごい躍動感が伝わってきます」「下から見上げるような構図が、ダイナミックというか迫力ある作品」と、大胆な構図が高評価されていた。さらに「滑らかな線と、彫り残しがない。余分なインクがついていないことで、ワンランク上の作品に仕上がっている」と、彫り方や押し方の技術的な面でもお褒めの言葉をもらっていた千賀。

　その一方、「余白が多すぎて寂しい印象になってしまっている」と田口先生から構図について指摘を受ける。田口先生の手直しでは、余白の部分に空と太陽を足し、「天高く馬肥ゆる秋」というテーマがさらに強調されていた。

■結果

　点数は、掘り方9点＋押すセンス8点＋デザイン8点と、合計25点を獲得。消しゴムはんこ査定でも、しっかりと「才能アリ」2位を獲得した。絵画に続き芸術面で確かなセンスを発揮し、初挑戦ながら好成績を収めた。始まったばかりの消しゴムはんこ査定、今後の千賀の活躍に期待が高まる。

＊＊＊『プレバト!!』とは……複数の芸能人・著名人が特定のテーマにそって、俳句や生け花、水彩画などの才能を競う番組。毎週20％に迫る高視聴率を記録している同番組には、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Zなどのジャニーズアイドルも出演しており、多彩な才能を発揮し（または発揮できず）、番組を盛り上げている。

　この番組では評価の基準として、「才能アリ」「凡人」「才能ナシ」と3つのランクが設けられ、その道のプロが作品をジャッジする。また、「才能アリ」の評価を受けた中でも特に優れた成績を残した人は、「特待生」へと“昇格”する。「特待生」はさらに「5級～1級」「名人」そして最高位の「師範」と細かく分けられ、スキルアップを目指している。