去る9月16日、北京・天安門広場に隣接する人民大会堂で、中国政府要人が「歴史的コンサート」と称したSMAP公演が行われました。
『週刊文春』(9月29日号)では、さっそくその模様が伝えられていますが、良くも悪くも悪気を知らないジャニーズタレントの典型・木村拓也の様子がこう書かれています。
「SMAPのメンバーはみな興奮気味でした。なかでもキムタクはとくにハイテンション。人民大会堂の廊下を仕切るカーテンを開けて広大なフロアを覗き込み、感動したのか『すげ~』と独り言を言っていました。完全に中国の思う壷でしたね」(北京特派員)
キムタクらしいといえばそれまでですが、いずれにしても「なんだ、こんなもの」と思うよりは素直に感動したほうがいいのではないでしょうか。
「中国の思う壷」という表現の通り、今回の公演は、中国政府が反日感情を和らげようとする『国策』でSMAPを招聘したことはメディアで暴かれ済みですが、日本政府は関与しておらず、ジャニーズ事務所単独で中国政府と交渉して開催された“二元外交”です。
ジャニーズ事務所は、こうした公益性のあるプロジェクトが好きです。昨年も、嵐が国土交通省・観光庁の初代「観光立国ナビゲーター」にボランティアとして就任しました。
もちろん、社会のお役に立つという大儀とともに、事実上国のお墨付きを得たプロモーションを行うという一石二鳥を狙ってのもの。
今回も、たんに中国政府が望んだだけでなく、海外進出に熱心な同事務所の方針があればこそ実現したものです。
最近の芸能マスコミは、SMAPは落ち目だ、ジャニーズ事務所もかつての勢いがない、などとネガティブな記事が多くなりましたが、“二元外交”を行ってしまうあたり、まだまだどちらも存在感は十分です。
『Jマニア124』では、中居正広の精力的な仕事ぶりから、MCに賭ける野望を推理しています。
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