SMAP・木村拓哉主演のドラマ『南極大陸』が10月16日に初回を迎え、平均視聴率が22.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことが分かりました。これを受けて、木村も『南極大陸』公式HPでは、
「沢山の方が作品を受け取ってくれた事、そして、自分でも早く次回が観たいと思える作品になった事が本当に嬉しくて、スタッフや共演者の方々に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!」
と、コメントを発表しています。
放送前から話題となっており、木村自身も雑誌などに番組宣伝を兼ねたインタビューを積極的に受けるなど、視聴者も事前に『南極大陸』という文字を見る機会が多かっただけに、この数字を「高視聴率」と見るべきなのか、あくまで「キムタクにしては低視聴率」と見るべきなのか判断が分かれるところです。
参考までに過去10年の間に放送された木村の主演ドラマの初回視聴率を振り返ってみましょう。
・『HERO』(01年、フジテレビ系)33.4%
・『空から降る一億の星』(02年、同)25.7%
・『GOOD LUCK!!』(03年、TBS系)31.6%
・『エンジン』(05年、フジテレビ系)25.3%
・『華麗なる一族』(07年、TBS系)27.7%
・『CHANGE』(08年、フジテレビ系)23.8%
・『MR.BRAIN』(09年、TBS系)24.8%
・『月の恋人~Moon Lovers~』(10年、フジテレビ系)22.4%
確かに数字だけを見れば概ね右肩下がりで、『南極大陸』が最悪の数字です。『HERO』は全11話すべてが30%を超えた驚異の視聴率を誇っていますが、だからといってこれが「キムタク伝説崩壊」につながるかと言うと、それは首をかしげざるを得ません。今年放送されたドラマで、初回が20%を超えているのは『JINー仁ー』(TBS系)のみ。ドラマの花形と言われる、月9(フジテレビ系の月曜9時枠)でさえも、20%を超えていません。
ただ、気になるのは今後の視聴率の推移。前作の『月の恋人~Moon Lovers~』では、初回は20%を超えたものの、第6話で13.4%という数字を出し、平均視聴率は16.8%にとどまってしまいました。
11月で39歳を迎える木村。『月の恋人~Moon Lovers~』こそ、王道のラブストーリーでしたが、ここ数年はラブストーリーよりも人間ドラマに重きを置いた作品を選んでいます。『南極大陸』の結果次第ではより恋愛要素の薄い作品を選ぶかもしれません。役者・木村拓哉の分岐点とも成りうる『南極大陸』は果たしてどのような評価を得るのでしょうか。ファンとしても気になるところです。
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