ジャニーズタレントが出演する連続ドラマの「優先順位」が『東京スポーツ』(11月6日付)で話題になっています。
何を「優先」するのか。番組宣伝です。
現在同局では亀梨和也主演の『妖怪人間ベム』を放送中です。テレビ局が、自局のゴールデンタイムに放送するレギュラードラマに力を入れるのは当然と思いますが、実際にはそうなっておらず、番組宣伝が十分にできない事情があるといいます。
原因は大野智主演の『怪物くん』です。日本テレビ制作で映画化されましたが、ある日テレ関係者は「局の周りは『怪物くん』だらけ。宣伝番組も一番多いかな。それだけジャニーズ事務所のブッシュが強いんだよ」(同紙)とのこと。
「今、本当に押せ押せで行きたいのは『ベム』なんだよね」(同)という現場の声があがるのは当然ですが、ジャニーズ事務所の優先順位はKAT-TUNよりも嵐のほうが高く、「『何はともあれ怪物くん』と言ってくる」のだそうです。
亀梨や、亀“担”はがっかりするかもしれませんが、見方を変えれば、事務所のプッシュが強いのは、それだけ数字のノルマ達成が厳しいから、という意地悪な見方もできます。
近年、ジャニーズタレント主演の映画について、過剰ともいわれる宣伝がしばしばマスコミにも書かれますが、そうした事務所丸抱え作品の戦績は必ずしもよくありません。
香取慎吾の『西遊記』や『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝鬨橋を封鎖せよ!』は興行的に失敗といわれていますし、木村拓哉の『HERO』は、目標と公言していた『踊る走査線』の半分の興収しかなく、恥をかく形に終わりました。木村と香取は、カンヌ映画祭まで乗り込んでパフォーマンスを繰り広げたにもかかわらず……です。
一方、櫻井翔の『ヤッターマン』や『神様のカルテ』は大当たり。とくに後者は必ずしも事務所主導のプロモーションではありませんでしたが、前売りで「大入り」を出せるほどの興収が見込めました。
過剰な番宣がないということは、独り立ちした亀梨ドラマの真価がそのまま数字に表れるということ。結果を出すのは厳しいかもしれませんが、うまくいけば周囲の評価は大きく変わるはずです。いいチャンスではありませんか。
『妖怪人間ベム』の今後に期待しましょう。
『Jマニア126』には、ジャニーズタレントの最新情報が出ています。
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