今作品は『ようこそ、わが家へ』で苦楽を共にしたスタッフ陣が再集結とあって、相葉は「丁寧に作り、撮ってくださるプロフェッショナルな方々」(「ザテレビジョンZoom!! vol.28」、KADOKAWA)と、信頼関係も厚い。その言葉通り、原作の世界観を表現するかのように、小道具やセットなども凝った作りに。また第一話では貴族探偵の「ようこそ、わが家へ」というセリフがあり、これにはネット上でも大いに盛り上がった。
“貴族探偵”という今までにない役柄に挑むことについて、「嬉しいですね。こういう役をやらせてくれるんだ? そういう可能性を見出してくれたんだ! っていうのが嬉しい」(「+act.」5月号、ワニブックス)とその思いを語っている。また、「僕はもう集中して貴族になるだけなので。あとは現場で共演者の皆さんがいろんなリアクションをとってくれる中で、貴族探偵という人物が出来上がっていくんじゃないかな」(「TV LIFE Premium vol.21」、学研プラス)と、周囲の人とともに楽しんで現場を盛り上げていく、相葉らしい座長のあり方が伝わってくるようだ。
放送後、Twitterでは「相葉さんの御前姿最高! ありがとう月9!」「贅沢な90分でした!」と相葉ファンはもちろん、原作ファンからも「原作の魅力を引き出してくれてありがとう」「月9なのによくぞここまで!」という好意的な投稿が相次いだ。16年10月期の『カインとアベル』(初回8.8%)、17年1月期の『突然ですが、明日結婚します』(初回8.5%)と低視聴率にあえいでいた月9枠だが、オリジナリティあふれる世界観と相葉の人気によって11.8%と2桁台でのスタートを切った。個性的なキャラクターたちが織り成す異色作、かつ実は本格骨太ミステリーの同作、作品ファンを拡大していけるのかにも注目したい。
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