そんな中、ジャニーズファンを和ませたのは、広と木野、そして柏崎陽一（藤木直人）の3人が“チューチューダンス”なるものを踊る場面。結衣と麻子が対峙している間、3人は釣りに出かけていた。帰ってきてから広は、結衣の誕生日を祝おうとサプライズを仕掛け、誘拐されなければ幼稚園の発表会で踊るはずだった“チューチューダンス”を披露するのだった。本来幼稚園児が踊るかわいらしい振り付けを、木野と陽一も一緒にノリノリで踊り、殺伐としていた雰囲気をガラリと変えていた。

　しかし、木野の過去に迫る場面では再び空気が一変。木野が“形見”として肌身離さず持っていた110円は、小学生のころ亡くなった親友からもらったものだということが明かされる。そして木野は、ひょんなことから親友の母親・上牧愛美（大塚寧々）と再会。友人との悪ふざけの末、頭を打って亡くなった親友の遺体を、1番最初に発見したのも木野だったという事実が語られた。2人は和やかな雰囲気で会話をしていたが、木野と別れた瞬間含みのある表情に変化した上牧の様子は、今後の不穏な展開を予感させていた。

　緩急のあるストーリー展開には、「一瞬も見逃せないし、のめり込んでしまう」「最終回に向けてどんな展開になるか想像つかない。早く続きが見たい！」と好意的な意見もあるが、「いろいろ詰め込まれてて、最後に散らかっちゃいそう」「3人でダンスするところはかわいくて和んだのに……結局暗い話になってしまった……」と、急展開に取り残されてしまう人も少なくないようだ。

　いよいよ佳境に入っていく『母になる』。第8話では広が学校へ行っていないことがわかり、結衣と麻子の“2人の母”が広を探し奮闘する姿や、上牧が育児放棄をしていることを目撃する木野の様子が描かれるよう。最後まで見逃せない展開になりそうだ。