今回の終盤では、まるで愛香の隣人として監視しているかのようなミステリアスな演出が貴族探偵のシーンに盛り込まれ、「犯人より怖い貴族」「回を重ねるごとにゾクッとする怖さが増すいっぽう」と、視聴者はその世界観に引きこまれているようだ。

また、「愛香への殺人容疑」や「ドラマ版オリジナルキャラクターの鼻形が愛香に代わり推理する」という原作とは違った脚色に、原作ファンから「原作改変なんてヌルイもんじゃない、再構築だ」「原作よりわかりやすく、改変が巧み」と、ドラマへの称賛が今回も止まらない。ここまで原作ファンに支持されたドラマはあっただろうか？

　さらに、毎回どこかに隠れている嵐コラボレーションだが、今回は鼻形が事件捜査する際に、容疑者たちに出身地を聞くシーンがあり、このやりとりが、2016年に放送された松本潤主演のドラマ『99.9－刑事専門弁護士－』（TBS系）を彷彿とさせるとして、嵐ファンは大いに盛り上がりを見せた。

　来週は、原作の一編で、支持の高いものの“映像化不可化”とまでいわれた「こうもり」がいよいよ登場とあって、「ドラマの前に読んでおいて！」「原作を先に読むと楽しみ度が増すと思うよ！」と、原作ファンが呼びかけている。これはもう、来週までにしっかり予習をして、楽しみたいところだ。