■作品の評価

　水彩画の野村重存先生は、二階堂の絵を見て難しい表情を浮かべた後、「惜しいですけども……」と、前置きしての評価。下から見上げた構図だが、屋根を含め全体が“右上がり”に描かれている点を指摘。見上げて描く場合、屋根は“右下がり”に描くのが、正しい描写となる。遠近法を正しく使えていないために、奥行きに歪みが出てしまっているのが評価の分かれ道に。

　野村先生のお手本では、屋根が正しい角度の傾きに描かれており、不自然さがない。さらに空の広さも感じられ、奥行きのある国技館が描き出されていた。

■結果

　第2位と初挑戦にしては好成績を獲得したものの、「凡人」査定となってしまった二階堂。初めての挑戦は残念な結果となってしまったが、野村先生も「惜しい！」と言うほど、まずまずの出来ではあったよう。次の作品に期待！

＊＊＊『プレバト!!』とは……複数の芸能人・著名人が特定のテーマにそって、俳句や生け花、水彩画などの才能を競う番組。毎週20％に迫る高視聴率を記録している同番組には、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Zなどのジャニーズアイドルも出演しており、多彩な才能を発揮し（または発揮できず）、番組を盛り上げている。

　この番組では評価の基準として、「才能アリ」「凡人」「才能ナシ」と3つのランクが設けられ、その道のプロが作品をジャッジする。また、「才能アリ」の評価を受けた中でも特に優れた成績を残した人は、「特待生」へと“昇格”する。「特待生」はさらに「5級～1級」「名人」そして最高位の「師範」と細かく分けられ、スキルアップを目指している。