当初、成績が下がったのは「学校の責任」だと聞く耳を持たなかった和宏だったが、実は達也の成績が下がった理由は、“将棋”だったことがわかった。しかも、達也は両親に黙って将棋教室に通い、関東大会で優勝するほどの腕前でプロ棋士を目指したいという。鳴海と真柴、副校長・柏木文夫(風間杜夫)は、プロ棋士を目指すために大学も行かず、高校も辞めると言う達也に困惑する……。しかし、「夢をあきらめろ」とは言えず、鳴海は達也に対して、どう対応すればいいか悩んでいた。
達也とその両親を学校に呼び、あらためて話し合いの場を設けた鳴海は達也に対し、夢を追うことを応援すると話した。それと同時にひとつだけ約束してほしいとも。それは年齢制限のあるプロ棋士への道が、もし叶わなかった時のことだった……。
今回は「夢」と「現実」の折り合いの付け方を、鳴海らしく生徒に話したことで大きな反響を呼んでいた。「このドラマが素敵だなと思うのは、トラブルが起きる度に先生同士が話し合いをしていて、みんなが『生徒にとって一番良いことは何か』という視点で答えを出そうとしているところです。先生が楽になるようにとか、迷惑かけられないようにという考えでは動いてない」「夢を追うことはステキなこと。だけど、それはリスキーなものでもある。だからダメだった時のことも考えて、現実の壁に向き合う強い生き方とか人間力の大切さとか、このドラマはこういうところが一貫してる」「主題歌の『Doors ~勇気の軌跡~』(2017年)の『正しさだけで語れぬ現在~諦めで染めさせない未来』って歌詞が今回の物語とリンクして心に染みる」という声が多く寄せられた。
また、今回は櫻井に関する小ネタが盛り込まれていたことも話題に。それは本社の専務・加賀谷圭介(高嶋政伸)の娘の部屋が、メガネを掛けた執事風のアニメキャラクターで埋め尽くされていたシーン。そのキャラクターの名前は「御影和希」というのだが、『謎解きはディナーのあとで』(11年、フジテレビ系)“影”山、『山田太郎ものがたり』(07年、TBS系)の“御”村託也、『君に捧げるエンブレム』(17年、フジテレビ系)の鷹匠“和”也と、櫻井がドラマで演じた役名を掛け合わせてできており、これに気づいたファンからは歓喜の声が上がっていた。
そして、いよいよ物語はクライマックスへ差し掛かるのだが、加賀谷が鳴海に、新たな罠を仕掛けてきそうな予感。鳴海はその罠を回避できるのか、次回がさらに気になるところだ。
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