ジャニーズに関する貴重な資料も収録
驚くべきは本書に収められた数々の資料だ。貴重な「週刊文春」裁判録をはじめ、公判を伝えた数少ないスポーツ紙の紙面を写真で掲載。1964年に初めて行われた「ジャニーズをめぐる“同性愛”裁判」を報じる「女性自身」(光文社)の誌面も写真で公開している。また00年の国会議事録「国会で議論されたジャニーズの児童虐待問題」も16ページにわたって収録。これらは後年、資料としてさらに重宝されることだろう。
ほかにも、「ジャニーズホモセクハラ裁判1――知られざる暗闇」の章では「芸能界に巣くうパラサイト弁護士」としてジャニーズ事務所の顧問弁護士、矢田次男氏について詳らかにしている。
同氏はジャニーズの前にバーニングプロダクションの顧問弁護士を務めていた、いわば“裏のドン”。ジャニーズスキャンダルの背後には矢田氏が控えていると言え、「文春」の裁判をはじめ、稲垣吾郎の道交法違反等や森田のレイプ事件などでも「華々しい活躍」をみせたという。また、稲垣の謝罪会見では、本人の「隣に座り記者たちにニラミを利かせていた」そうだ。
しかし、不思議なのは今回のジャニーズ問題の会見には一切姿を見せていないこと。事務所の最古参スタッフである白波瀬傑元副社長しかり、ジャニーズ事務所の強固な体制を裏で支えてきたメンツが表舞台に出てこない現状において、本書の情報はとても貴重だろう。
ジャニー氏とメリー氏がこの世を去り、前社長の藤島ジュリー景子氏がジャニーズ事務所を去った今、栄光とスキャンダルの両面からこの事務所の歴史を把握している人物は数名か、あるいは皆無かもしれない。それだけに、門外漢の福田淳新社長には、本書がきっと心強い“社史”になることだろう。ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦社長や所属タレントも、自分たちの知らないジャニーズ事務所の姿が本書から見えてくるはずだ。そして言うまでもなく、ジャニーズファンにとってもこれ以上ない良書といえる。
本書は、23年9月7日の記述を最後に終わっている。それから2カ月、すでにジャニーズの名前を失ったこの事務所の行方は、読者一人ひとりに確かめてもらいたい。
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