少年隊の錦織一清が主演・演出を務める舞台『熱海殺人事件』が、7月12日から東京・池袋のサンシャイン劇場で開幕しました。同作は錦織が恩師と慕い、2010年に死去した演出家・つかこうへい氏の代表作。昨年から舞台『恋人たちの神話』『デュエット』、音楽劇『ザ・オダサク』と立て続けに演出を担当していた錦織ですが、今回は主演として舞台に立ち、タキシードを着た部長刑事・木村伝兵衛役を演じています。
共演には、錦織を尊敬してやまないというA.B.C-Zの戸塚祥太が、殺人事件の犯人・大山金太郎役で出演。木村の部下で愛人の婦警役に黒谷友香、木村の部下の刑事役に劇団☆新感線の逆木圭一郎がキャスティングされ、個性的な4人が伝説の作品に挑みます。錦織は今回、つか作品の演出を初めて担当。錦織を尊敬しているという戸塚は初日を迎えた際、「眠れないぐらい高ぶっています」と話していたほど、今回の舞台にかける意気込みは強いようです。
そんな“弟子から弟子へ”と受け継がれた『熱海殺人事件』。初日から『蒲田行進曲』(1999年・00年)で錦織と共演したSMAP・草なぎ剛の観劇が目撃されるなど、ジャニーズタレントも続々と足を運んでいます。デビュー組では、2日目の13日昼公演にA.B.C-Z塚田僚一とSexy Zone佐藤勝利が、夜公演にはA.B.C-Z橋本良亮、14日昼公演にはA.B.C-Z河合郁人・五関晃一が訪れていたそうです。さらに14日夜公演では、Kis-My-Ft2北山宏光、横尾渉、千賀健永、宮田俊哉、二階堂高嗣の5人が観劇したファンに目撃されています。
そんな中、公式携帯サイト「Johnny’s web」の連載で、同舞台について熱い思いを寄せたのは千賀。キスマイは、デビュー前の09年に中心的な役どころとして出演した『PLAYZONE 太陽からの手紙』で錦織の演出を受けていますが、15日更新の「キスログ」では、当時のことを思い出して「懐かしい気持ちになった」とつづっています。そして『熱海殺人事件』については、
「錦織さんの演出の味をすごい感じたのは、どうしようもないかっこ悪さが、どうしようもなくカッコ良く感じるという部分でしたね!」
「また錦織さん演出で舞台やりたいなと、つくづく思ったひとときでした」
と、錦織の世界観にどっぷりと浸かった様子。『太陽からの手紙』は、少年隊から後輩へ『PLAYZONE』が引き継がれた初の作品で、キスマイにとっても貴重な舞台だっただけに、錦織から教わったことは多かったのでしょう。千賀は「錦織さんで学んだ事を、9月の舞台で生かしたいと思います」と、新生『DREAMBOYS JET』(9月5日~29日、帝国劇場)へ向けての意識も高まったよう。
また、グループは違えども、Jr.時代から活動を共にしてきた戸塚については、
「あとトッツーのお芝居、ホントに素晴らしかったです!」
「僕、トッツーにかなり泣かされました」
と、賞賛しています。「いや~最高の舞台でした!」と締めくくっていることからも、千賀の胸には強く響く作品だったのでしょう。
19日夜、20日の昼・夜公演では戸塚と錦織が役を交代する「配役変更特別バージョン」が上演されたこの作品。7月26日~28日には京都四條南座で上演されます。最近の錦織は、内博貴や今回の戸塚など“後輩育成”にも余念がありません。千賀の要望通り、また錦織と仕事を一緒にできると良いですね。
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