さらに、城島は「口には出さんかったけど、山口（達也）に相談してるの、横で聞いてたから」と追い込みをかけると、松岡は「違う！　あれは（国分）太一くんに電話したんだ！　太一くんのアドバイスが悪かったんだよ～。考えてみたら、あのときの（年の差）2個上はすごい2個上。すげえ恋愛マスターみたいに、オレに教えてくれた。『松岡が思うように、自然に“前から気になってたから”って言えよ！』って。『ありがとう、太一くん』って、そのまま言ったら（告白したら）だめだった。そんとき思った。絶対売れてやる！　って」と振り返る。

　そこで「そっからやなあ……松岡がとっぽくなりだしたの。ピカピカして、大人っぽくなったなあって」。昭和のにおいがプンプンするやり取りではあったが、TOKIOの深い絆の一節が垣間見られたような気がした。

　解散騒動やメンバーの脱退で注目が集まるグループがある一方で、TOKIOの関係性には昔も今も変わらない安定感が見られる。メンバーのたわいのない会話から漂う、ほんわか感。しかし、いまや「男気の塊」と言えるほどの存在になった松岡、その時の恋が成就していたら、全然違うキャラになっていたのだろうか……？