とはいえ、V6単独ではないステージ構成にはかなり悩んだよう。照明やセットだけでなく、「V6の歌をあまり聴いたことがないというお客さんも来るので、そういう方たちにも楽しんでもらえるセットリストを考えました」と、選曲についても三宅の工夫が。当初はあえて全曲フルコーラスで歌う構成を考えていたが、「めまぐるしく曲が変わる構成のほうがV6の時間をみなさんに楽しんでもらえるだろうし、“ジャニーズらしさ”が演出できるんじゃないかな？」という考えから、14曲という大ボリュームを実現させている。

　音楽フェスに“ジャニーズらしさ”を持ち込んだ三宅の構成、そしてV6のステージには、「魅せることをよく知ってるな～って感動しちゃった」「歓声と一体感がすごい！　トロッコまで出てくるし、さすがジャニーズはサービス精神旺盛」「ドリフェスでジャニーズ初体験。さすが『ショーとはなにか』を叩き込まれてる集団の方々だと驚きました」と、ジャニーズファンではない観客からも称賛の声が多く上がっている。

　この大盛況を受け、三宅はジャニーズ公式携帯サイト「Johnny’s web」内の個人連載「にこにこ健゜」を『ドリフェス』終了後に更新。「ドリフェスなんとか無事に終わりました。楽しかったです」「常連さんもお初にお目にかかる方々にも楽しんで頂けたようで良かった」と感想をつづっている。さらに、衣装姿の三宅の写真が掲載されているのだが、これは坂本昌行が撮影したものだとか。「鏡を使って自撮りしようとしてたら、坂本君が、俺が撮ってやろうかだって（笑）。まさ、優しいなぁ」と、ほほえましいやり取りがあったようだ。

　15年には20周年のアニバーサリーイヤーを迎え、今年新たな1歩を踏み出したばかりのV6。「あえてジャニーズらしいことをやる」という三宅の構成は、今後音楽フェスに参加することになるかもしれない、後輩たちの布石になったに違いない。