不安が渦巻くなかでの公開となったわけだが、問題のシーンは確かにカメラの角度でごまかすことなく、相手役の土屋太鳳と口と口をしっかり合わせている。だが、さわやかに軽く重ねる程度。作品を見たファンからはやはり「ちょっと辛かった」「メンタルやられた」「あのシーンはいらない」「しばらく土屋太鳳ちゃん嫌い」という声も出ているが、もうすぐ23歳になる知念としてはそれほど過激なシーンとは言えず、「耐えた」「もっとメンタルやられるかと思ったらそこまでだったからちょっと安心した」と理解を示すファンも少なくない。

　また、メンバーの山田涼介は、主演映画『暗殺教室～卒業編～』（16年3月公開）でキスシーンを演じたものの「角度でごまかしていた」といわれる一方、中島裕翔は主演映画『ピンクとグレー』（同1月公開）で、濃厚なキスシーンのみならず激しいベッドシーンを披露しており、Hey!Say!JUMPの中でもメンバーによって程度の差があるよう。それもあって、「つらいけど美しかった」「裕翔よりはマシ」という声も。

　知念に変顔やコミカルな動きを指導した内村は、「最初かなりの抵抗感がありましてね。それがみるみるうちに上達して、撮影中盤には自ら変顔をやっていました」と知念のセンスを高く評価している。今後、役柄の幅を広げていくためには、キスシーンはいつかは通る道。俳優として大切な第一歩を無事に踏み込めた彼の次作が楽しみだ。