複雑な家庭に悩む青年から病弱な跡取りまで! 手越祐也の俳優業を振り返る

2017.1.30

2)宇津木実役『ガチバカ!』
<ドラマ内容>
 学力向上と部活強化で経営再建を目指している“柿の木坂高校”。目標達成すべく呼ばれたのは、元プロボクサーの権藤鉄太(高橋克典)。「人生は本人の気持ち次第でやり直せる!」をモットーに、勉強・スポーツともに最下位で落ちこぼれクラス=3年E組の生徒にカツを入れる。学校は勉強だけを教える場ではなく、生き方を教える場でもあることを立証すべく、生徒のみならず親・他の教師を巻き込んで、毎日ガチンコ勝負を繰り広げる権藤に、いつしか生徒たちの冷めきった心も溶けてくる。

<役どころ>
 イケメンでスポーツ万能。水泳の強化選手としてオリンピックを目指していたが、肩の故障で選手生命が断たれ、環境が一変。大学推薦の話は消え、学校側からはお荷物扱い。問題児の集まる3年E組に入れられてしまった。行き場を無くした実は不良仲間と関係を持つようになり、学校にも来なくなる……。

<コメント>
 2006年1月にTBS系で放送されたこのドラマ、主演の高橋克典は熱血教師物初チャレンジ。不登校に万引き、妊娠騒ぎに親の過干渉と、悩みを抱える3年E組の生徒たちを持ち前の正義感とポジティブシンキングで受け入れ、“大人への道”へと導いていく。3年E組の生徒役には、手越の他増田貴久、斉藤慶太、黒川智花ら当時の人気アイドルたちが集められ、学園物の王道『3年B組金八先生』とはまた違った痛快涙系学園ドラマとなった。

<似合度チェック(役柄と本人を比べて)>
性格  ★★★★
似合度 ★★★★

3)一太郎役『しゃばけ』

<ドラマ内容>
 時は江戸後期、文政の頃。薬種問屋を営む大店=長崎屋の店主・藤兵衛(岸部一徳)は、妻のおたえ(真矢みき)と息子の一太郎(手越)と共に暮らしていた。一太郎は生まれつき体が弱く、少し無理をするだけで熱を出してしまう有様。しかし、妖(あやかし)と会話したり、姿が見えるという特別な力があった。友達のいない一太郎にとって妖たちは、良い遊び相手。妖たちも一太郎を慕い、遊んでもらうためにいつも周囲をうろついていた。そんな一太郎が17歳になったある日、偶然殺人現場に出くわしてしまう。その後も事件が次々に起こり、巻き込まれていくうちに、自分の出生の秘密を知ることとなる。

<役どころ>
 薬種問屋を営む大店=長崎屋の跡取り息子。生まれつき体が弱いこともあり、「どうせ長くは生きられない」と、長崎屋の跡取りには、幼い頃店を追い出された腹違いの兄・松之助に継いでほしいと望んでいる。幼いころに出会った齢千年という力の強い妖=仁吉と佐助が、一太郎にとってはかけがえのない存在となっている。

<コメント>
 第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞、シリーズ累計180万部を売り上げた、畠中恵著のファンタジー時代小説。手越演じる“若だんな”こと一太郎が、摩訶不思議な妖怪たちと、連続殺人を紐解くミステリー。江戸情緒あふれる映像と、出演者の半分がそれぞれ味のある妖怪、また手越の若だんなぶりがうけ、翌年には続編という形で、『うそうそ』がテレビドラマ化された。

<似合度チェック(役柄と本人を比べて)>
性格  ★★★★
似合度 ★★★★

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