心理学者のアルフレッド・アドラーの理論を解説した自己啓発書『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社)。同作を原案とした刑事ドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)の第7話が、2月23日に放送された。平均視聴率は6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)となり、第6話の6.2%から0.3ポイント上昇。同作は、日本アドラー心理学会から放送の中止または脚本の見直しを求められていることで話題となっているが、今のところ視聴率にはほとんど影響していないようだ。
主人公の庵堂蘭子(香里奈)の“相棒”で、新人刑事の青山年雄を演じているNEWS加藤シゲアキ。刑事ドラマゆえ、事件をどのように解決していくかが物語の主軸として描かれているが、庵堂の行動からアドラーの教えを学ぶ青山が同作の本質とも言える。「学びながら楽しめるドラマ」として、熱心な視聴者が多いようだ。
第7話では、青山が道端で突然“佐藤”と名乗る男性(板尾創路)に助けを求められるところから、物語が動き始める。佐藤は先日起こった爆弾事件の目撃者で、犯人に命を狙われているため、警察で保護してほしいと言うのだ。佐藤は、犯人から渡されたという大きなカバンの中身を出すよう青山に指示する。するとそこには、スマートフォン、タブレット、そしてクマのぬいぐるみが入っていた。青山がそのぬいぐるみを取り上げると、中に爆弾が仕掛けられていることが判明。危険を感じた青山がぬいぐるみを手放そうとすると、「置いちゃダメ! 手を離したら、爆発するって犯人が……」と佐藤が忠告。青山は時限爆弾が仕掛けられたぬいぐるみを持ち、そのまま“人質”になってしまうのだった……。
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