その後も「今日が本当の伊野尾革命007」と題し、“カワイイ”に続く新しい武器を手に入れてもらおうと、芸能界の先輩からのアドバイスを実践してみるという企画を実施。グループの中にいても目立てるようにと提案されたものだったのだが、「いきなり怒りだす」「自己紹介中に大声を出す」など、突飛なものばかり。しかし、そんな無茶な提案にも伊野尾は全力で挑み、ネプチューン原田泰造相手に「いい加減にしろ!!」と怒鳴り散らして“ケンカコント”を始めたり、JUMPのレギュラー番組が始まったというシチュエーションを想定した中で、「イエ～～～イ!!　縄跳びで～～～す!!」と絶叫したり、普段の伊野尾からは考えられないようなキャラクターをなんとか演じていた。

　そして最後は“チャラ男キャラクター”を与えられ、番組に女性ゲストが登場したという設定で、「キミかわうぃ～ね～！　全部まとめていただきま～す！」「キミの全部を脱がした～い！」などと“チャラ男”を熱演。これも普段の伊野尾のキャラクターとはかけ離れていたが、上田からは「今までの中では1番しっくりいってるな！」と上々な反応を得ていた。

　ファンからは“テキトーキャラ”などとも言われており、脱力感がファンの心を掴んでいる伊野尾だが、『しゃべくり007』で見せたバラエティに全力な姿には、ファンから「伊野尾ちゃんがバラエティがんばってる……！　芸人さんにイジられても食いついてる……！」「テキトーな発言も多いけど、本当はマジメで強い人なんだよねえ。『しゃべくり』でそんな伊野尾ちゃんが出てた気がする」「数多のムチャ振りをそつなくこなした伊野尾ちゃん、カッコよかったよ！」との評価が。複数の芸人相手でもひるまなかった伊野尾には、ファンも一目置いていたようだ。

　番組内でも語られていたが、伊野尾はデビュー後の数年間、グループの中で決して目立つ存在ではなかった。しかし、今ではすっかりJUMPを代表する人気者となり、個人仕事も充実。『しゃべくり007』で見せた対応力や、チャンスを逃すまいとする伊野尾のマジメさがあれば、“一発屋ジャニーズ”として終わることはないだろう。