ようやく干しダコ用のタコの水揚げ、そして干しダコ作りへ。山下さんは、最初に「タコをさばく工程で穴が開いたら、干しダコがワケあリ価格になり、そんなんばっかりできたら困る」とくぎを刺したため、緊張しながら干しダコ作りに臨む中間。タコの目を取り出す過程では、「目が合った」と初めての体験に躊躇するも、中間はしっかり仕事をやり遂げた。

　普段は人当たりが良い方の中間も、今回の指南役だった山下さんには、少々苦戦した模様。実は山下さん、藤本社長の娘の夫ということで、次期社長となる立場。「そりゃ厳しいはずだ……」と、中間が納得したころには、山下さんの心の奥のやさしさもしっかり感じ取っていたようだ。

　しらす丼と干しダコで作った「たこめし」もごちそうになり、仕事の厳しさや喜びだけでなく、“後継ぎ”という仕事の側面にも接することになった中間。今回のロケを通して、世の中の機微をまたひとつ勉強できたのではないだろうか。