しかし、知念は「ボクと大ちゃん（有岡大貴）だけ、なんかすげぇバランスが悪くなっちゃった。ボクは、100％の納得はできないまま、最後までツアーを回りました」と、靴を変えたことで起こったちょっとした弊害に、不満が募っていたことを明かした。

　知念は、もともとブーツに合うように作られた衣装に普通の黒い靴を合わせるのは、少々華やかさに欠けると感じていたようだ。しかし一方で、靴を変えたことによって「パフォーマンスは向上した。グループとしては良いものが魅せられたんじゃないかな」と語った。知念は、コンサートでは個人としてではなく、グループとしての魅力を引き出すことを一番に考えていたようだ。

　JUMPはデビュー当初から、ダンスが格段にうまかったというワケではない。現在のJUMPのそろったダンスは、メンバーが自分たちのグループの“セールスポイント”はなんなのかを考え、努力してきた結果、身につけてきたものといえるだろう。公演中にダンスのために靴を変えるとは、そこへかける情熱が並々ならぬものである証しといえるだろう。