ジャニオタ30年選手が考える、「解散の物語」を今年上演しなければならなかった“ホンネ”

2017.11.12

 『ジャニーズ伝説』は作・構成・演出をジャニー社長が手掛けています。その舞台で、ジャニー社長を思わせる登場人物は、涙ながらに解散を決めた“ジャニーズ”に向けてこう語ります。

 「誰も開けたことのない扉を君たちが開けたんだ。本当によくがんばった。ボクも楽しかったよ、ありがとう。君たち自身の手でジャニーズを終わらせるなら、ボクは文句を言わない。いいや、誰にだってそんな権利はないよ」

 『ABC座』が終わって約1週間後、「新しい地図」のメンバーはインターネットテレビ「AbemaTV」で放送された番組『72時間ホンネテレビ』に出演し、新たな姿を見せてくれました。96年にSMAPを脱退・ジャニーズ事務所を退所したメンバーである森且行さんも出演していましたし、稲垣さん・草なぎさん・香取さんは涙を見せる場面もありました。彼らに心打たれたジャニオタも、独立騒動そのものに不信感を覚えたジャニオタもいると思います。彼らを応援していたはずのSMAP担でさえ、意見はバラバラです。

 そんなSMAP騒動のほとぼりが冷めていない今年、わざわざ『ジャニーズ伝説』をやった意味が、もしかしてジャニー社長にはあったんじゃないかなあと、私は思います。

「ボクも楽しかった」
「ボクは文句を言わない」

 もし万が一、あなたの担当が解散やら脱退やら活動休止になったとき、この言葉を思い出すと……納得できるのか、怒りがこみ上げるのか、悲しみが増すのかはわかりませんけれども。そんな騒ぎがないに越したことはありませんけどね。

(トモノトモエ/ライター)

コメント

  1. 名無しだJ より 2017年11月12日 8:29 AM

    お姉さまが新しくペンを取られて、これから面白いお話を沢山聞かせて下さるのかと思うととても楽しみです。
    ところで、ジャニーズの解散が実際とは異なって描かれたように、SMAPの解散を美談にして舞台で描き、伝えたいことを表現する権利がジャニーさんにはあるとおもいます。
    でも、ドキュメントライターさんはそれでは済まない場合も…。
    SMAP担は解散について怒ってる人は多くはありませんよ。怒ってるのはジャニーズの仕組みを知らないTV系オンリー担で彼らはスマロスの充てにジャニーズを激しく誹謗中傷しています。事務所系スマ担の多くはその事に心を痛めています。ジャニーさんが伝え続けてきた生き方と余りにも違う行動をとりながら、一方ではジャニーズだったことを利用するような一部の演出の狡さも怒っています。でも穏やかに見守っている人達も沢山いますね。何も言わない人は多い。大事なジャニーズが印象操作されたら反論を書いて世間に意見を晒しておくのは、文句を言うこととはまた別の事と思います。
    ジャニーズの解散は知る人も少なくなった過去の事ですが、SMAPの解散は未だ現在進行形。美談では済まない葛藤がまだ渦巻いてます。気持ちを分かって欲しいとは言いませんが、とにかく痛い傷に触れないで欲しい、それでも触れるなら癒してほしいそれはホンネです。
    でも愛情で包んでくださろうとする意図は伝わります。感謝します。オープニングの記事としてもとても素敵な文章ありがとうございます。こらからが楽しみです。オタはキャーキャー煩いかもしれませんが気にせず一杯楽しませてくださいね。

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  2. 名無しだJ より 2017年11月12日 5:29 PM

    >SMAPのファンじゃなくたって、メンバーが抜けたり活動休止したり……という経験をしていないジャニオタは、実はあまりいないんじゃないかなあ、と。
    TOKIO、V6、KinKi Kids、嵐…メンバーが抜けることなく、この中では若手の嵐でさえ15年以上も活動しています。

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