この3人体制はファンから「5人でデビューしたはずなのになぜ3人で活動するの？」などと批判の声を浴びていた。中には3人でリリースしたSexy ZoneのCDに対する「不買運動」まで起こり、メンバーにとってもファンにとっても、つらい日々であったことは想像に難くない。

　15年12月16日に発売されたシングル「カラフル Eyes」から5人体制に戻り、その後16年2月24日に発売されたアルバム『Welcome to Sexy Zone』には、3人体制での活動を歌ったかのような楽曲も収録された。それは、佐藤自ら作詞を手掛けたソロ曲「Last winter’s night」。歌詞を見てみると、「口では言えないからさ　理解されないよね」「泣かせてごめんね」など、ファンへの後悔と反省がにじむ言葉が並んでいる。佐藤はこの楽曲について、「初めて、自分の気持ちをファンに向けて書いたよ。もう絶対、みんなに悲しい思いはさせないよ」（「ポポロ」2016年4月号、麻布台出版社）と語っており、今後も5人で活動していく強い意志を暗に示しているかのようだった。

　そんなSexy Zoneのこれまでと「STAGE」の歌詞を重ね、ファンはさまざまな思いを抱えながらこの曲を聴いていたよう。5人でデビューし5人で迎えた5周年は、“最高”なSexy Zoneの歴史として、深く刻まれるに違いない。