風間俊介が「ポップに見せているが意外に深い」と言う受験ドラマ……「学歴差別」という声をはねのけられるか

2017.1.19

「この作品は一見ポップに見せているけど、意外に深いと思います。学歴っていうのは、やっぱり社会において、結構な部分を担っていると思うんですよ。多分、どっちに転んでも、もしかしたらあの時……っていう気持ちになるはず。(中略)阿部さん演じる信一は、学歴というのを無視して突き進んできたものの、やっぱりそれは違ったのかな? って思うことになる人物で、僕が任されたのは、学歴はそれなりにあるけど、これでよかったのかな? って思う側。学歴がない側の思いも学歴がある側の思いも描かれている作品なので、見ている人からも、色んな声が上がるんじゃないかなって思います」(ワニブックス「+act」2017年2月号)

 さらに、これまでの風間にはあまりなかった、今回の「コメディタッチで真っ直ぐ」という性格の役どころについては、

「この役をおまえで見たいんだという人がいて、それを見てくれる人がいる。それだったら役柄はどんなものでもいいんです。ただ、それがかたよらず、色々なタイプに分散して、振り幅が広くなっているなって感じると、それは嬉しいですね。(中略)結局、僕らの仕事は人に見てもらうものじゃないですか。だから、誰かが面白そうと思ってくれて、僕で遊んでくれるなら、そんな嬉しいことはないんですよ」(前出同)

 と、逆に俳優としてのやりがいを感じているような発言をしている。昨今、学歴に関する問題はネットで炎上しがち。受験シーズン真っ只中にあえてこのテーマに挑んだコメディドラマ。「屈折した役」だけではない、いい人キャラのエリート社員・風間がどのように作品を和ませていくのか。娘・佳織の合否よりも、その過程が気になるところだ。

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