（2）竹城役『ソムリエ』
＜ドラマ内容＞
　経営難に陥っていたレストランに1人のソムリエがやってきた。ワインをこよなく愛し、知名度や権威や既成概念・先入観に捉われることなく、状況に合ったワインを提供する佐竹城26歳。フランスにいる継母を探し、ヨーロッパへ放浪の旅に出かけたが、そこでワインと出会い、ソムリエとしての腕を開花させた。多くの天才がそうであるように、変わり者のため、フランスから呼び戻したキャリアウーマンの片桐冴子（鈴木杏樹）の頭を悩ませることに……。クールかつ3枚目の彼だが、いつしか訪れるお客さんのみならず、レストランに関わる全ての人が癒され始める。

＜役どころ＞
　常にソムリエの衣装を身にまとい、シャープに身をこなし、溢れんばかりのワイン知識を持つ天才ソムリエ。上品さも持ち合わせるが、どこか変わり者。

＜コメント＞
　原作は、城アラキによる同名コミックで1989年10月からフジテレビ系で放送された。以前からワインに興味をもっていた稲垣だったが、この作品を機にソムリエの資格を取得したほどだった。物語の中心にワインがあり、そこから映し出される人間関係を徐々に解きほぐしていく展開。ワインブームに乗った作品だったが、期待されたほど視聴率は伸びず、前クールの『GTO』が平均視聴率28・4％をマークしたのに比べ、平均視聴率13％と低迷した。

＜似合度チェック（役柄と本人を比べて）＞
性格　　★★★★
似合度　★★★★

（3）山口おさむ役『ブスの瞳に恋してる』
＜ドラマ内容＞
　手がけるバラエティ番組が、のきなみ高視聴率をマークし、売れっ子作家の道を歩んでいる山口おさむ（稲垣）。美人モデルの蛯原友美（蛯原友里）と付き合い、順風満帆のはずだが、何か物足りなさを感じていた。そんな折、偶然バレエリーナに仮装した女優の卵・太田美幸（村上知子）に出会う。“笑の神様が降りてきた”と感じたおさむは、彼女に女優ではなくお笑いタレントにならないかとオファーするが……。おさむと美幸の出会いから結婚までを描いたラブコメディー。

＜役どころ＞
　バラエティ番組を中心に活躍する人気構成作家。超売れっ子美人モデルの蛯原友美と付き合うが、天然の笑いを繰り広げる太田美幸に次第に惹かれていく。

＜コメント＞
　ブスの代名詞的に扱われている森三中の大島美幸。そんな彼女を題材に、夫＝鈴木おさむが描き下ろしベストセラーを記録した作品。ドラマ化では、同じ森三中の村上知子が好演。女性からモテモテのおさむ＝稲垣だけではなく、青年役の加藤シゲアキからも好意を持たれる美幸。“美女と野獣”ならぬ“イケメンとブス”というテーマに高視聴率をマークした。

＜似合度チェック（役柄と本人を比べて）＞
性格　　★★★
似合度　★★★