2）澤一寿役『3年B組金八先生～第6シリーズ～』
＜ドラマ内容＞
　放送されている時代の教育問題に、鋭くメスを入れ描く『金八先生』シリーズ。第6シリーズでは当時まだ一般認識されていなかった病＝性同一性障害や、出会い系サイトにおけるトラブル、拒食症などをクローズアップした。新学期、桜中学3年B組に2人の転校生がやってきた。1人はスカート丈がくるぶしまである謎めいた少女、もう1人は笑顔がない少年。実は2人には悲しい事実が目の前にあり、心を閉ざしていた。一方、坂本家では長男の幸作が悪性リンパ腫に……。

＜役どころ＞
　寿司屋の跡取り息子・澤一寿役で出演。ツール・ド・フランス出場の夢を実現させるため、通信制か単位制の高校に進学すると言い出す。

＜コメント＞
　芸能界への登竜門的存在になりつつあった『金八先生』。第5シリーズでブレイクした風間俊介の後を受けて、ジャニーズ事務所からは加藤シゲアキ、東新良和、増田が出演。それぞれ生徒の中でも目立つ役柄を与えられ、知名度UPにつながった。同じく生徒役には、上戸彩や中尾明慶、本仮屋ユイカなど、後に若手俳優としてブレイクした面々が出演していた。またこのシリーズには、脚本家小山内の長男である利重剛が性同一性障害の相談に乗る医師役で出演した。

＜似合度チェック（役柄と本人を比べて）＞
性格　　★★★
似合度　★★★

3）井上耕太役『ガチバカ！』
＜ドラマ内容＞
　何事にも真剣でバカがつくほど一本気な男＝権籐鉄太は元プロボクサー。ひょんなことから教師となり柿の木坂高校の教壇に立つことになった。担任を任された3年E組は問題児の巣窟。万引きで捕まった生徒もいれば、親の過干渉に悩まされている生徒も……。さらに不登校や妊娠騒ぎ、セクハラ問題など、青少年が抱える心の痛みを持ち前の正義感と侠気で受け入れ解決していく権籐。“バカじゃね～”と冷たい視線を送っていた3年E組の生徒たちだったがいつしか心を開くようになっていく学園物語。

＜役どころ＞
　柿の木坂高校3年E組の生徒。クラスではムードメーカーで人気者だが、医師である父親に“劣等生”とバカにされており、家族が嫌い。しかし弟が万引き事件で不良に脅されていることを知ると、何とか助けようとし、弟とは仲良くなっていく。

＜コメント＞
　サラリーマンものでブレイクした高橋克典が初めて先生役に挑戦したこのドラマ。06年1月からTBS系で放送。熱血教師が腐りきったクラスを改善していくというお決まりのパターンだが、正義感あふれた権籐（高橋）を思わず応援したくなる。教師役には、沢村一樹、井上和香、虻川美穂子（北陽）らが、また生徒役には増田のほかに手越祐也、斉藤慶太、黒川智花らがキャスティング。それぞれ個性的な人間像を演じていた。

＜似合度チェック（役柄と本人を比べて）＞
性格　　★★★★
似合度　★★★★